明治神宮大会は亜細亜大が早稲田大に延長14回2-1で勝利し優勝した。ドラフト候補に名前が挙がったものの指名漏れとなった主将の北村祥治選手が有終の美を飾った。
藤岡とのコンビ
北村祥治選手はこの日は4打数ノーヒットだった。しかし延長14回、1番を打つ藤岡裕大選手が2アウトから四球で出塁すると、2番北村選手の打席で盗塁をしかけると早稲田大・吉野投手の投球が暴投となり一気に三塁まで進む。そして再び吉野選手の暴投でホームイン、ノーヒットで決勝の1点を奪った。
北村祥治選手と藤岡裕大選手はともに1年生の春からリーグ戦に出場し、3年春まで5季連続のリーグ制覇を記録、ベストナインなどの常連として活躍を見せた。ともにプロも注目しておりドラフト会議では指名が有力とみられていたがともに指名漏れをしていた。北村選手は「ショックだった」と話し、藤岡選手も何も考えられないほど落ち込んでいたが、翌日にナインから励ましの応援を送られると、6度目のリーグ制覇を達成し2度目となる明治神宮大会優勝を決めた。
3年秋と今春は優勝を逃し、特に春は5位と低迷した。東浜巨投手、九里亜蓮投手、山崎康晃投手が抜け、優勝を続けられたのは偉大な先輩投手がいたから、という声も聞こえた。しかし、この秋の全国制覇で、8季中6度のリーグ制覇をした黄金世代が見事に有終の美を飾った。
トヨタ自動車へ
北村祥治選手は来年からはトヨタ自動車でプレーする。2年後にプロ入りを目指し「また1からのスタートになる。頑張ります」と話した。
藤岡選手との亜細亜大コンビもこれで終わる。8季中6度のリーグ制覇、そして2度の明治神宮大会優勝という経験は必ず次につながると信じている。
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