149キロ右腕、大商大・吉川貴大投手が4年で台頭へ

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149キロの速球を投げる大商大の吉川貴大投手が、4年生で台頭の機会をうかがっている。

3年まで白星なし

吉川貴大投手は開星高時代にセンバツに出場し、八戸学院光星戦で140キロを超す重い球を投げる右腕として注目されていた。そして毎年のようにドラフト指名選手が出る大商大に進学をしたが、3年まではリーグ戦で勝利することができなかった。

大西広樹投手、橋本侑樹投手というドラフトで指名された投手がいた事もあるが、それでもリーグ戦では尾田投手、花村投手なども投げており、決して機会が全くなかったわけではないが、登板の機会を掴むこともなかなかできない日々が続いた。

それでも吉川投手は「本当に厳しい中での練習になるので、メンタル部分でも技術的な部分でも、とても追い込まれて練習ができているので、心身ともに成長できていると実感できています」と話し、体重を高校時に68kgから80kgまで増やし、コツコツと積み重ねて球速は149キロを記録するようになった。

自分の特徴について「真っすぐと思っています。オフは、打者が分かっていても当たらない真っすぐを目指してきた」と話すように、このオフはのぼりの傾斜版を使って投げる練習に取り組み、球の回転数はプロ平均の2200~2300回転を上回る2450回転を記録した。

そして春にその結果が出た。3月5日の阪神2軍との試合で146キロを記録し5回2安打無失点、3月20日のオリックス戦では9回6安打でプロを相手に完封した。将来について聞かれると、「このチームで日本一になって、その先というのは監督さんもよく言われることなんですが、4年間、頑張ったご褒美と。まずは大商大で日本一を取りたいという気持ちしかありません」と話し、まだプロ志望などは口にしていない。

普通にリーグ戦が開幕していたら、今頃は既に勝ち星を積み上げてさらに注目されていたかもしれない。新型コロナウイルスの影響で春のリーグ戦の開幕が伸びる中で、春の良い状態を維持しながらさらに伸ばし、8月の大学野球選手権で目標の日本一を達成できるか。そして、秋にはその先に向けての投球ができるか、楽しみに待っている。

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「自分では(持ち味は)真っすぐと思っています。オフは、打者が(真っすぐと)分かっていても当たらない真っすぐを目指してきた」

 オフ期間の投球練習では、通常とは逆のマウンド傾斜から通常よりも遠い約25メートル先で構える捕手を目がけてボールを投じる「のぼりのピッチング」というメニューに取り組み、体とボールに切れを追い求めてきた。磨き上げた直球の投球回転数は、NPB平均値2200~2300回転を上回る最高2450回転を誇る。

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