仙台大でこの春にエースとしてチームを全国に導いた佐藤幻瑛投手が、全国の舞台でも輝いた。152キロを記録し、150キロを一気に突破した。
12球団のスカウトもどよめく
桐蔭横浜大のドラフト注目左腕・古謝樹投手との対決に、12球団のスカウトが視察した中で、1年生の佐藤幻瑛投手が投げ始めると、2回1アウトの場面で、高めのストレートで空振り三振を奪った球が152キロを計測し、スカウトからはどよめきの声が挙がった。
他にもスライダー、カットボール、スプリットを投げ、5回1/3を3安打4奪三振4四球で無失点に抑えた所で降板した。チームは継投に入り9回まで0-0の試合となると、10回タイブレークで4点を奪って勝利した。
高校は柏木農出身で、初の全国の舞台に「緊張はマウンドに立ったら少しありましたけど、投げているうちに落ち着いてきた」と話したが、「絶対に勝てるという気持ちで投げました。こういう投球が毎回できるようになりたいと思います」と話し、「自分はまだ1年生で、打者陣も打ってくれると信じていた。抑えも4年生でいい投手がいっぱいいるので、守られている安心感の中で強気で投げられた」とのびのびとした投球を見せた。
視察したスカウトからは、
横浜DeNA・八馬アマスカウトグループリーダー:「1年生で大学選手権に出るチームのエースになり、大舞台で堂々と投げられているのがすごいこと。将来が楽しみな投手です」
阪神・葛西スカウト:「自信を持って投げている。急激によくなった。今後も注目したい」
と評価する声が挙がり、「プロ野球選手になりたい」と話す右腕が、早くもプロがマークする投手として2026年の注目投手となった。
プロ注目の遊撃手で主将の辻本倫太郎選手も「普段はかわいくて弟みたいな感じ。心強い投手です」と話し、佐藤投手の投球を讃えた。その辻本選手もショートでファインプレーを見せ、延長10回にはタイムリー内野安打を打つなど、チームの勝利に貢献し、頼れる主将として活躍を見せた。
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