青山学院大の153キロ右腕・常広羽也斗投手が大学野球選手権に登場し、最速タイの153キロのストレートで中部学院大を圧倒した。
「追いかけてみてゆきたい」
先発した常広羽也斗投手は、自己最速タイの153キロを記録したストレートと、カーブ、チェンジアップなど緩急をつける変化球を織り交ぜ、最後は得意の決め球のフォークボールで三振を奪う。点差も開き、6回までを投げて3安打9奪三振無失点、無四球で危なげのない投球を見せた。
「100点ではないが良かった。途中からは力感なく投げられました」と話し、「緊張していたけれど、カーブやチェンジアップといった緩いボールでストライクが入ったのが良かった」と話した。また、「フォークは一番自信があります」と納得の投球を振り返った。
大学野球選手権には連日、各球団の首脳クラスが視察に入っているが、埼玉西武の渡辺久信ＧＭは「将来性もあるし球も強い。上の方で指名される選手なんじゃないかな」と話し、「これから夏、秋にかけてどう成長していくかを見たい。追いかけて見ていきたい投手」と今後も追いかけていくと話した。
この春のリーグ戦は本調子ではなかった常広投手、エースを下村海翔投手に譲った形になっていたが、良くなってきているように見える。すでにドラフト1位指名は確実と思うが、今大会と秋のリーグ戦で無双の投球を見せ、今年のドラフト会議の主役になる可能性も十分ある。
神宮のネット裏からはプロ球団の編成トップらスカウト陣が陣取り、投球をチェック。西武の渡辺久信ＧＭは「これから夏、秋にかけてどう成長していくかを見たい。追いかけて見ていきたい投手」と熱視線を注いだ。
圧巻の投球を披露した右腕について、視察した西武・渡辺ＧＭは「将来性もあるし球も強い。上の方で指名される選手なんじゃないかな」と評価。常広自身も「途中から力感なく投げられたのでそこを評価してもらえたら」と納得の表情を浮かべた。
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