関西大の金丸夢斗投手がこの日の近畿大戦2回戦で、9回に登板し1イニングを無失点に抑えた。5月に腰の骨挫傷で離脱してからオープン戦での登板はなく、ぶっつけ本番の投球で150キロを記録した。
5球団視察「腰は大丈夫そう」
約4ヶ月ぶりの対外試合だった。2点をリードした9回に金丸夢斗投手が登板すると、巨人と北海道日本ハムのスカウトのスピードガンで150キロを記録するなど、力のある球を投げていた。
しかし投球には苦しんだ、2安打と死球で1アウト満塁のピンチを背負う。それでも実践経験も十分の金丸投手は146キロのストレートで内野フライに打ち取って2アウトとすると、最後は147キロのストレートで空振り三振を奪った。状態については「60か70くらい」と話し、「そんなに力は入れていないですけど、感覚が取り戻せなかったんで。微妙なズレっていうのが最初は結構ありました」と実戦感覚のズレがあったとした。それでも、「高めも使いながらっていうのは、練習からテーマにしている」と、高低を使った投球で無失点に抑えた。
この日は巨人、北海道日本ハム、東北楽天、阪神など5球団のスカウトが視察し、阪神は2人のスカウトで視察した。
巨人・岸スカウト:「久しぶりの登板であれだけ投げられるので、すごいの一言。満塁になってから140キロ後半も連発していてギアも上がりましたし、腰は大丈夫そう」
北海道日本ハム・加藤スカウト:「久しぶりに投げる姿を見られただけで十分」
と評価した。
今週は投げないかと思われたが、勝負どころのリリーフで登板した金丸投手。当面、リリーフでの登板が続きそうだが、またあっと言わせるようなことをやってくるかもしれない。そのくらい大学生投手の中でずば抜けた力がある。
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