花巻東の佐々木麟太郎選手が、アメリカの名門・スタンフォード大に進学することが発表された。MLBのドラフト会議では2年後の2026年のドラフト会議での指名が可能となり、NPBの球団は来年のドラフトでも指名は可能となる。
超名門
佐々木麟太郎選手は昨年9月と今年1月に渡米し、バンダービルト大など複数の大学を視察した。その中で選択したのはアメリカの超名門・スタンフォード大学だった。スタンフォード大の野球部長のデービッド・エスカー氏は「麟太郎をスタンフォード・ファミリーに迎えることができて興奮している。国際的に注目された選手は久しぶりのことかもしれない。彼のパワーバットはわれわれのプレースタイルにぴったり。全米タイトルを目指して戦う、われわれの目標達成に貢献してくれることを期待している」と歓迎した。
スタンフォード大は世界の大学ランキングでもTOP5に入る大学で、様々な分野で著名な人を輩出している。野球でも通算270勝のムシーナ投手などが出身で、大学の全国大会であるカレッジワールドシリーズでも優勝をしている。佐々木選手は12月下旬に「5校ぐらいに絞った。どこも環境は素晴らしい。価値観がある所に決めたい」と話しており、高校の先輩でもある大谷翔平選手や菊池雄星選手にもアドバイスを貰っていたという。
ドラフト指名は
MLBの球団がアメリカの大学生をドラフト会議で指名できるのは、短大生の場合は最終学年の選手、4年制大学の場合は3年以上に在学、または2年以上の在学で21歳以上の選手が対象となる。佐々木選手は4月生まれのため、2026年のMLBのドラフト会議で指名対象となる。
一方、NPBの球団にはアメリカの大学生の関する学年制限は無く、いつでも指名が可能である。ただし、獲得を希望する時にはNPBに身分照会をし、それが全球団に通知される。
佐々木選手は昨年のドラフト会議でもプロ志望をするかどうかギリギリまで悩んでいた。しかし、野球を続ける事の自信がまだ足りないという理由で進学を決め、人間性も磨くという理由でアメリカの大学進学を決めていた。4年制大学に進学し、4年間きっちりと野球と勉学に励んで卒業をすることを決めての選択だと思うので、少なくとも日本のドラフト会議については2026年までは指名されても行かないのではないかと思う。
日本のドラフト会議は10月に行われるが、昨年ルールが変更され、指名後の契約交渉期間が3月末から7月末までと変更となった。佐々木選手がNPBの2026年のドラフト会議で指名されても、翌年7月までの卒業を待って契約をすることになる。しかし、その前のMLBのドラフト会議で指名される可能性は高く、2026年の動きが非常に注目される事になりそうだ。
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