プロ野球が無観客開催検討で、アマチュア野球も続けるか

2020年ドラフトニュース

NPBは6月以降に開幕が延期となっている公式戦について、「最初のうちは無観客で開かざるを得ないと思う」と無観客開催になることが決定的となった。プロ野球が開幕する事で、高校野球、大学野球、社会人野球など他のカテゴリーもスタートを切ることができる。

無観客、地域を絞り

NPBは12球団代表者会議をオンラインで開き、斉藤コミッショナーは、「状況から見て、最初のうちは無観客で開かざるを得ないと思う。スポーツを通して全国の皆さんに元気になってもらいたい。テレビやネットを通して、みていただこうという気持ちが強い」と、プロ野球として収入が大幅に減っても、テレビなどを通じてファンに人にプレーを見てもらうための意義について話した。「チームによって差はあるが、1試合1億円程度の収入が失われる」と話した。

プロ野球は3月の開幕が延期となった時点でも、無観客の開催はせず、観客が入った形での開幕を目指していたが、既に5月中の開幕を断念し、交流戦も中止を決定した。斉藤コミッショナーは「私の感覚でいうと、最後の最後の選択」と話し、最後の手段を選択せざるをえない状況となったことを明かした。

ただし、専門家チームからはチームの長時間の移動について感染リスクを指摘されており、先に開幕している台湾プロ野球でも、「各球団は自前のバスで、遠いところでは4時間ほどかけて移動している」と、参入している楽天から報告があった。

MLBではアリゾナ州やフロリダ州にチームが集結して公式戦を行う計画があり、日本でも感染が少なく、球場などの施設が整っている地域での無観客での開幕という可能性もある。

アマチュア野球も続けるか

プロ野球が開幕することができるようになれば、アマチュア野球もそれに倣って続いていけるかもしれない。しかしプロとは違い、高校野球、大学野球はあくまで学生のスポーツとなっていて、高校や大学が休校している状況で大会の開催を決めるのは非常に難しい。プレーをする選手も全国規模に、10万人単位の選手や関係している学生、監督など指導者が動く事になる。

一方で、高校3年生、大学4年生の活動する時間にも限りがあり、大事な野球人生で、最も大切と言ってよい時間を奪い続けるのも限界がある。プロ野球を参考に無観客、そして高校野球では、無観客になれば球場整理などで出なければらならない野球部の控え選手なども抑えられるので無観客はもちろんの事、都道府県内でもさらに地域を絞ったブロックで試合をしながら、移動を最小限にして何とか開催できないかと思う。

大学野球は各リーグは地域ごとに分かれているが、首都大学リーグや関甲新など広い地域にまたがるリーグもある。ただし、チーム数は少ない事や、1回戦総当たりなどで試合を抑えることで開催はできるかもしれない。ただし大学も現在はチームが解散状態で、選手も実家に戻ってしまっている。大学野球選手権を2か月間延長したことで、日程的には高校野球よりは余裕があるものの、チーム作りを考えるともうギリギリの状況かもしれない。

開催の方式などはプロ野球に学んでできるかもしれないが、特に高校野球の場合には全国的な新型コロナウイルスの感染状況が下がらないと難しい。今はとにかく全員が耐え、感染拡大を抑える事しかない。

大幅な収入減も覚悟の上-。プロ野球は史上初めて、無観客での公式戦開催を目指すことになった。

 「状況から見て、最初のうちは無観客で開かざるを得ないと思う。スポーツを通して全国の皆さんに元気になってもらいたい。テレビやネットを通して、みていただこうという気持ちが強い」

 12球団代表者会議後に会見した斉藤コミッショナーが、無観客開催の意義について説明した。

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