オリックスはドラフト1位で指名した明治大・山崎福也投手と、契約金1億円+出来高、年俸1500万円で仮契約を結んだ。背番号は17を付ける。
高校時、有原、島袋と投げ合う
山崎福也投手は中学時に日大三への進学が決まり入学のために受けた健康診断で脳腫瘍が見つかった。成功率10%という6時間に及ぶ大手術だったが見事に成功すると、そこから快進撃が始まる。
高校3年のセンバツ大会では準決勝で広陵の有原航平投手と投げ合うと、内容は良くなかったものの打撃で有原投手を攻略して勝利、続く決勝では興南の島袋洋奨投手と対戦し、延長12回の死闘の末惜しくも準優勝に終わった。
大学でも1年秋に1勝を挙げると、2年春には3勝、3年春には6勝を挙げ、通算20勝10敗で4年間で4度のリーグ優勝をした。
経験を生かした投球
山崎投手はこの日、「凄く期待されていると思った。信頼される投手になりたい」と話した。186cmの長身から最速は149km/hだが、松葉貴大投手のような強いストレートを投げるというよりは、カーブやスライダーで追い込み、キレの良い140km/h前半のストレートで内外角に差し込んでくるような投球を見せる。
これまでの人生で大きな山や経験を乗り越えた強さを感じさせる、安定感のある投手で、チームの勝利に貢献する投手だと思う。
有原航平投手とは高校、大学と投げ合い、今度は北海道日本ハムと同じパリーグで投げ合う事となった。そして福岡ソフトバンクには島袋洋奨投手もいる。長い戦いは最終ステージまで来た。トーナメントの高校野球、短期集中の大学野球とは違い、プロは長い期間で通算でどれだけの数字を残せるかも重要になってくる。山崎投手の得意のステージだと思う。
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