まさかの7失策で敗れた智弁和歌山は、悔いの残るプレーに涙が止まらなかった。その中で山本龍河選手は8回に2ランホームランを放ち、また春野航輝選手も9回に痛烈な打球のヒットを放った。
それぞれの道へ
春野航輝選手は、落ち着いていればなんでもない送球が来る内野ゴロで、ミスで動揺をみせて崩れていくナインに気持ちを抑えきれず、4-9と点差の開いた9回裏に先頭打者でライト前に強烈なヒットを記録したものの得点につながらずに、試合終了後は涙が止まらなかった。
この日は5番ファーストで出場し、4打数で1安打、初回にはチャンスで併殺に倒れるなど、結果は残せなかった。しかし184cm98kgの体があり強烈な打球を放つ春野選手は、プロ志望届を提出する予定だという。
ドラフト会議での指名は微妙なところといえるが、18歳の春野選手にはこの悔しさを晴らす場面はまだこれからたくさんある。
また4番の山本選手はこの日は初回にタイムリー2ベースヒットを放つと、8回にはセンター方向への特大のホームランで4打数2安打3打点、1本塁打の活躍を見せた。高校通算45本塁打の強打者には多くのプロスカウトが注目していたが、この日の試合終了後のコメントその去就について「大学へ行って将来はプロへ」と大学進学を決めている。
それぞれの道での活躍を期待したい。
誰よりも食べ、泣いた野球小僧、新たな大海へ デイリースポーツ紙面 2015/8/10
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