侍ジャパン、投手と外野が必死に支えるもミスでサヨナラ負け

宮城大弥, 飯塚脩人, 西純矢

侍ジャパンはスーパーラウンドの韓国戦に敗れ、2勝2敗で自力での決勝進出はなくなった。韓国とは内野手のミスの差が出た。

投手と外野が試合作る

17歳、18歳の代表選手たちは必死に戦った、試合後に見せた悔しさの涙を見ても、批判を言う気持ちにはなれない。

まず、先発の佐々木朗希投手が初回で降板するという緊急事態となったが、今大会で本当にフル回転をしている西純矢投手がその危機を救う。2回から5回までに4イニングを投げ、5本のヒットを許したものの4つの三振を奪い、韓国打線を抑えた。球速は151キロを記録した。5回には外野を守っていた宮城大弥投手の素晴らしいバックホームがあり、得点を防いでいた。

また、リリーフエースの飯塚脩人投手を6回に登板させると、DHを解除した関係で1イニングで降板したが、「飯塚投手が投げると味方に得点が入る」というのが習志野高校でも続いており、次のイニングで侍ジャパンに2点が入った。

そして7回から投げた宮城大弥投手も149キロの速球を投げる。9回までの3イニングを投げ5安打も自責点0、味方のエラーによる2失点に抑えた。9回には、今度は外野に入っていた西投手のサヨナラを防ぐバックホームがあり、今度は西投手が宮城投手を救った。

責められないミス

試合後、勝利した韓国の李聖烈監督は「選手が本当によくやってくれてありがたい。日本は一生懸命やったけど、守備のミスで勝負がついた」と話した。

侍ジャパンは今大会、ミスが少なくなかったが、この日も9回に2アウト2,3塁の場面からサード・石川昂弥選手の悪送球で2点が入り同点に追いつかれると、タイブレークとなった10回は表に2点を奪ったものの、その裏に登板した林優樹投手が相手の送りバントをうまく捕球できずに慌てて送球して悪送球となり、1点を失ってなおもノーアウト2,3塁となる。

その後、池田投手に交代したものの、押し出しの四球と犠牲フライで2点を失ってサヨナラ負けとなった。表の攻撃では2点タイムリーを打った武岡龍世選手だったが、サードで刺され、その後の3番、4番にチャンスを繋げられなかった。

石川選手の送球は、サードベースの後ろの遠い位置からのスローイングだったが、焦るタイミングでもなかった。しかし、高校では高めに行く悪送球をしないために低めにワンバウンドを投げるように教えられているのだろう。その通り投げたのだと思う。しかしファーストは、これまでファーストをやったことのない韮澤雄也選手で、慣れないファーストミットでプレーしていたものの、難しい送球を捕球できる経験はない。

武岡選手の走塁も、外野の頭を越えたのを自分の目で確認し、いけると判断したものだったのだろう。次は2安打を打っていた韮澤選手、そして4番・石川選手が待っていたのは頭に入れていたのだろうが、これは韓国の中継プレーが良かったというしかない。

首脳陣の責任

そして林投手、池田投手もかわいそうだった。ベンチでは大きな声で外野手に守備位置を伝えるなどしていた。池田、前、林、浅田投手の4人は、スーパーラウンドや決勝で登板を想定する状態だったのか。首脳陣は投手陣のモチベーションを保つことができていたのかが気になる。林投手はエラーの後にマウンドで次だと言わんばかりに気合を入れなおした所で、永田監督が交代を告げた。試合後はベンチで放心状態だった。選手をこのようにしてしまってはいけない。

DH解除も失敗した。佐々木投手が直前で故障という事もあったが、当然、西投手、宮城投手のリリーフ登板も考えていたと思う。しかし、外野手のスタメンで二人を起用し、西投手が登板をした事でDHを解除した。その結果、6回に素晴らしい投球を見せた飯塚投手を、7回の攻撃で交代せざるを得ず、終盤の投手陣はさらに苦しくなった。元々投手が外野をやらなければならないチーム編成だったが、リリーフ登板を予定している選手をスタメンで起用するほど、ベンチに人はいなかったのか。

ファーストというのは、内野守備全体を支える存在で、ファーストによってセカンド、サード、ショートの選手のプレーが救われることも多い大切な存在だと思う。昨年も急造のファーストで、それによって内野手のプレッシャーが高まり、内野陣がミスをしていたが、今年も同じ結果となった。ショートやセカンドのミスの原因はファーストにあることをわかってほしかった。

ファーストの選考について
侍ジャパンU18代表(2019)の選出メンバー予想
U18代表メンバーについて考察

相手のミスでしか得点が入らない状態が続いているが、代表メンバー発表時より、投手を中心としたチームであり、こういう戦いをするしかないのは分かっていた。しかし、投手を支える部分の所でメンバー徹底できなかった所に、U18代表のチーム作りに大きな課題を感じる。

侍ジャパンU18日本代表メンバー(2019)一覧


PAGE TOP