明治大に野球関係者の息子や孫が続々入学

大学野球ドラフトニュース 2018年ドラフトニュース

 東京六大学・明治大学の野球部は現在、大学で野球することを目指す高校生に最も人気のあるチームと言われる。その明治大に、日大三の三輪昴平投手、平塚大賀選手、渡辺佳明選手といった祖父や父親が野球人の選手が続々と入学する。

雰囲気の良さが強さに

 明治大野球部は東京六大学の名門として元々高校生から人気のある野球部だったが、善波監督の指導の元で、他大学にまだ残るような先輩や監督が絶対という昔の体育会系の雰囲気が薄く、最近の大阪桐蔭などに見られるように監督も先輩も一緒になって話せる雰囲気があるという。

 もちろん野球においては監督の立場は絶大なのだが、普段はコミュニケーションを取るなど、今の野球の雰囲気を持つ。昔は高校、大学の野球部と言えば、監督や最上級生の言う事には逆らえずに何でもやるというようなものがあったが、それはもう古い。

 現代の野球の指導に合わせた変化ができた明治大は、良い選手も集まるし2013年は春秋リーグ制覇、2014年も秋にリーグ制覇している。

 

野球人の関係者が続々入学

 そんな明治大には全国から有力選手が集まり、また野球関係者の息子や孫も入学してくる。

 横浜高校の渡辺佳明選手は、横浜高校の渡辺監督の孫で、高校時代は内野手として、打撃でも5番などを打ち、浅間大基選手や高濱祐仁選手と並んでスタメンに名を連ねた。お孫さんとして注目もされていたが、3年生になると雰囲気のある選手となり、元プロ野球スカウトなどからも成長を伺わせると評価されていた。

 春日部共栄の平塚大賀選手は、元大洋や阪神でプレーし、現在は阪神のスカウトを務める平塚克洋氏の次男で、昨夏の甲子園に出場している。また日大三の三輪昴平投手も元オリックスで東北楽天のバッテリーコーチなどを務めていた三輪隆氏の息子、日大三では149km/hを記録するプロ注目の投手だった。

 渡辺選手は祖父より、「いい先輩にくっついて生活面から学ぶように」とアドバイスを受けたという。横浜高校からは柳裕也投手が先発として登板するなど活躍を見せる。三輪投手も「最初は三輪の息子と見られるけど、自分自身を見られるくらいに頑張れ」と父からアドバイスを受けた。

 平塚選手は「同じ埼玉の高校の上條や小島と戦ったら燃える。まずは木のバットに慣れていきたい」と話し、法政大に進む市立川越の上條将希投手、早稲田大に進む浦和学院の小島和哉投手の名前を挙げた。

 3人とも中学、高校で父や祖父が野球人という目で見られ、もう慣れているだろう。高校で名門チームのレギュラーとしてプレーした力を、明治大の分厚い選手層の中でアピールしたい。

明治大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

 

渡辺は名門・横浜高の渡辺元智監督を祖父に持ち“祖父孫鷹”で甲子園にも出場した。入寮前には渡辺監督から直筆の色紙を受け取り、そこにはこう書かれていたという。

 「目標がその日その日を支配する プロ野球選手を目指せ 変哲もない白いボールの中にも人生がある 苦しみの中に没入して行くところに野球の得が醸し出される 一流になるには一流の人を知ることだ 良き友達を作ろう 良い習慣、健康管理 細心にして大胆、頭の野球」

 平塚、三輪の父は明大野球部のOBで、平塚が「父は投手と一塁だったと聞いた。一生懸命やって早く出たい」と意欲を燃やせば、三輪は「日大三高の先輩と対戦できるようにしたい」と目を輝かせた。渡辺は「レベルの高いところで野球ができ、ワクワクしている」と胸を躍らせた。 

 また、同大OBの父を持つ2人も入寮。阪神スカウトの平塚克洋氏(49)を父に持つ春日部共栄(埼玉)大賀内野手(3年)は、昨夏甲子園1回戦の龍谷大平安戦で、一邪飛をカメラマン席に突っ込んで好捕したハッスルプレーが記憶に新しい。大賀は「こんなに素晴らしい施設で、野球がうまくなるかならないかは自分次第。お父さんのような活躍をしたいです」と笑顔だった。

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