東海大相模、今年は150×2で挑む

北村朋也, 吉田凌, 小笠原慎之介, 東海大相模, 鈴木海世

 夏の甲子園大会、東海大相模は7日第1試合で聖光学院と対戦することが決まった。今年は150km/h左右腕で戦いに挑む。

150km/h、2人

 東海大相模は昨年夏の甲子園に出場した際に、青島凌也投手、佐藤雄偉知投手、小笠原慎之介投手、吉田凌投手と、140km/hを越す速球を投げる投手が4人も揃う前代未聞のチームとして、140キロカルテットとして注目された。しかし故障していたとはいえプロ注目の松本裕樹投手に抑えられ、4人で挑んだ夏は初戦で姿を消した。

 そして今年は150km/hを越す投手が2人揃うという、これまた前代未聞のチームで戦いに挑む。エースで左腕の小笠原慎之介投手は、神奈川大会で150km/hを記録、27回を投げて無失点に抑える抜群の安定感を見せる。右の吉田凌投手は現在は140km/h前後だが、2年生までに151km/hを記録し、高校生では打てないというスライダーを投げ、昨年夏の神奈川大会決勝では1試合20奪三振を記録した。

 7日目第1試合、対戦相手は聖光学院。福島で9年連続甲子園出場経験を持つ相手と対戦となり、変な油断も無く試合に臨めることになったのは良かったかもしれない。小笠原投手は7日目という遅い日程に、「ふざけんな」と厳しい練習をしなければならない事に苦笑いを見せた。一度ハードトレーニングで状態を落としてから7日目に合わせるという。

 おそらく野球人生の中で最も厳しい練習をすることになる高校野球、その厳しい練習ができるのもあと1週間だけだ。

 

2年生にも

 2人が注目される東海大相模だが、中学時代に小笠原投手と共にジャイアンツカップを優勝した杉崎成輝選手、長倉蓮選手や、豊田寛選手、千野啓二郎選手といった打撃陣も、素質をもった選手たちで、3年時はもっと注目されるような活躍をしてもおかしくなかった。打線にも注目したい。

 そして2年生でも北村朋也投手は既に145km/hの速球を投げ、来年のドラフト注目選手の一人にも挙げられつつある。1年生でも中学時代に140km/hを記録している鈴木海世投手がいる。東海大相模クラスの高校では140km/hを越す球を投げるたくさんいても不思議ではないが、それらの投手一人一人が試合を任されるくらいの力を持つ事は難しい。そういう意味で昨年の140km/hカルテットはすごかったが、登板機会は無いかもしれないが、北村投手、鈴木投手がベンチ入りしたら注目したい。

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昨夏は最速140キロを超える4投手を擁しながら初戦で盛岡大付に逆転負け。自身は2番手で1回1/3を1安打無失点も悔しさだけが残った。甲子園では勝利だけを追求する。その思いを胸に1年間を過ごしてきた。今夏の神奈川大会では27回を投げ防御率0・00。自己最速の150キロも計測したが「スピードにはこだわらない。結果的に(無失点が)ついてくればいい。個人的な目標はない」と言い切った。

 「ふざけんな、ですね…」。前日2日に大阪入りした東海大相模だが、出番はまだまだ先。エース左腕は不運なくじを引いた長倉主将に、親しみを込めて“ブーイング”を浴びせた。

 試合がなければその分、練習が増える。小笠原は試合までに走り込み中心のハードな練習でいったん状態を落とし、改めて調子を上げていくプランを明かした。「走るのは大嫌いです」と付け加え、笑った。

底が知れない。神奈川大会では自己最速150キロを叩き出し、27回を投げて防御率0・00。決勝で横浜を完封し、今夏限りで勇退する名将・渡辺監督に引導を渡した。それでも「目標は日本一。そこ(県代表)に合わせているようじゃ、まだまだ」。100%で夏切符を勝ち取ったわけではなかった。「これからよくなってくれればいい」。大会中、尻上がりに調整する考え。ピークを甲子園決勝のマウンドに定めた。


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