都市対抗3日目の振り返り

東條大樹, 近藤均, 進藤拓也, 関谷亮太

 都市対抗野球3日目は、三菱重工神戸・高砂、三菱重工広島、王子が勝利した。3日目の注目選手などを振り返る。

第1試合・三菱重工神戸・高砂vsJR東日本

 JR東日本は関谷亮太投手が先発、持ち前の角度を付けた直球とフォークボールのコンビネーションで4回を投げて3安打3奪三振無失点だった。ただし1年目の良い時や明治時代4年春のような球威が無く、フォークボールを見逃されるなど苦しいピッチングで、フォームの評価が分かれる投手でもあるため今の状態ではプロ入りは難しい感じ。

 JR東日本はその関谷投手を無失点ながら4回で下し、補強の末永投手をマウンドに上げたが2失点、ベテランの片山投手がリリーフしなんとか流れを止めた。そして登板したのが二人目のドラフト候補投手、東條大樹投手が登板する。東條投手は3回を投げてノーヒット3奪三振で無失点も、2つの四死球を与える。サイドから右打者の外角低めの出し入れで球速も140km/h中盤を記録したものの、変化球はあまり通用していなかった印象、プロで力押しができるかどうかが微妙な状況といえる。

 その中で9回に登板したのは進藤拓也投手は、最速153km/hで常時150km/h前後の速球を見せる。直球の威力はプロでも力勝負ができるくらいのもの。ただし変化球は曲がりの小さいもの、大きいものがありまだコントロールが良くないためあまり効果的ではない。そのため直球を狙われ球数を費やした。変化球が磨かれればドラフト上位に入るが、今の段階ではドラフト4位前後か。

 三菱重工神戸・高砂はベテランになった守安玲緒投手が延長11回を6安打10奪三振で2失点完投、往年の球威は無くなたったが、外角低めへのコントロールは磨かれた。プロ入りは無いだろうが、社会人のレジェンドになりつつある。

 

第2試合・明治安田生命vs三菱重工広島

 三菱重工広島は6年目となった鮫島優樹投手が9回3安打9奪三振で完封勝利。昨年くらいまではドラフト候補としての勢いもあったが、今年は社会人の投手という感じで、コントロールを使って巧みに投げる感じだった。守安投手と同じく、社会人のレジェンドとなりつつある。

 明治安田生命もベテラン投手が登板した。若い力も加わってほしいチーム。

 

第3試合・王子vsセガサミー

 王子の3年目・近藤均投手が145km/hを記録した速球と鋭い変化球で、セガサミー打線を手玉に取った。力もそこそこ、変化球もあるしコントロールもあるものの、投げっぷりの良さや球の勢いという点では、ドラフト候補としては名前が上げにくいか。プロを狙うならば短いイニングでも、もう少し思い切りのよいピッチングが欲しい感じ。

 セガサミーは軟投派投手の継投が続き、9回にはドラフト候補の横田哲投手が登板したものの、フォームを一度止めるような特徴のある形になっており、社会人でもがいている印象。もっとシンプルに、大学選手権のように全て方向に動くような投球が継続して出来ればよいのだが、ややプロ野球からは離れつつある。

 

社会人にも暗雲!?

 この2日間でプロを意識できるのは、近藤大亮投手はドラフト上位指名は間違いなさそうだが、それ以外では日本製紙石巻の宝利亮投手とJR東日本の進藤投手の2人が良かったがともに1年目で今年の候補ではない。今年の候補では今のところ東谷優投手がかろうじてという印象。高校生が予想よりも新しい選手が出てこない中で、大学生の候補がやや伸び悩みを見せた。

 そこで社会人に期待が集まっているが、やや暗雲が立ち込めている雰囲気がある。

 プロを目指す社会人選手にとって、今年は非常にチャンスの年となっている。スカッと梅雨明けをさせてくれるような選手が出てくる事を期待したい。

第86回(2015年)都市対抗野球、注目選手一覧! | ドラフト会議ホームページ2015 Draft home page


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