大学野球選手権、決勝は中京学院大vs中央学院大、吉川尚輝選手が決勝に

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大学野球選手権は中京学院大と中央学院大がともに初の決勝進出を果たし、今日、優勝を決める戦いを行う。中京学院大はプロ注目のドラフト1位候補・吉川尚輝選手の大きな存在感もあり、頂点にあと1つまで迫った。

逆転

2-4のまま迎えた9回表、1点差に迫りなおもランナー1,3塁の場面だったが既に2アウトでもあった。そこで打席に入ったのが吉川尚輝選手、しかし敬遠気味のストレートの四球で歩かされた。この敬遠には伏線があり、吉川選手は第1打席でストレートを右中間に運ぶタイムリー2ベースヒットを放っていた。奈良学園大でこちらもドラフト候補の鈴木佳佑投手も「初回のヒットの印象が強かった」と話し、また奈良学園の酒井監督も吉川選手との勝負を避けるように指示をした。

続く石坂選手が逆転となる2点タイムリーヒットを放ち5-4の逆転勝利、中京学院大が決勝に進出を決めた。リーグ戦で主軸として活躍し、今大会も4試合で17打数7安打2打点、打率は.412となっている。日本文理大、桐蔭横浜大、亜細亜大、奈良学園大と実力の高いチームを接戦で破り勝ち上がってきた。

ドラフト1位で指名されるのは確実となってきている吉川選手、指名後に紹介されるプロフィールに「大学選手権優勝」の文字を加えたい。

圧倒

相手は、2013年に大学選手権で優勝している上武大だった。明治大や亜細亜大が姿を消す中で、実績のある大学は上武大だけだったが、その上武大を貫禄すら感じさせる戦いぶりで下したのが中央学院大だった。

決して万全な状態ではない。1回戦で2安打14奪三振完封勝利の2年生・石井聖太投手の姿はなかった。それでも右肘を肉離れして離脱し落ち込む後輩を見て、先輩たちが奮起した。この日は4年生の田辺樹大投手が先発すると、2回に上武大の長沢壮徒選手にホームランを浴びたものの、それ以外はほとんどピンチを作らなかった。最速143キロの速球とスライダーで7回を投げて3安打7奪三振1失点という見事なピッチングだった。

そして8回からはエースの臼井浩投手が2回を1安打無失点に抑えた。打線も初回に2点を奪うと、4回から6回まで中押し、ダメ押しと点差をじわじわと広げていった。すば抜けて迫力のある選手がいるというわけではないが、11本のヒットを浴びせ、4つの犠打でランナーを進めて得点を重ねた。強いと思わせる戦いぶりだった。

 

決勝は中京学院大vs中央学院大、どちらが勝っても初優勝となる。

中京学院大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

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劣勢の空気を一変させた。2点を追う9回。中京学院大は1点差に迫り、なお2死一、三塁で、3番・吉川が打席に入る。圧倒的な存在感。「ヒットを打たれそうな予感がしました。“吉川なら何とかしてくれる”、そんな球場の声や空気も感じました」という奈良学園大の鈴木は、外に大きく外すストレートの四球。あえて勝ち越しの走者を得点圏に進めてまで勝負を避けた。

初の神宮でも「1勝が目標だった」。初回1死二塁で4戦連続安打となる先制の右中間適時二塁打。「マークされても、ヒットを打たないと勢いがつかない。今日もいい形で盛り上げられた。実感が湧かない」。頼もしい仲間と決勝切符をつかんだ。


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