今秋ドラフト1位候補として注目される山梨学院の二刀流右腕・菰田陽生投手(3年)が12日、全国高校野球選手権山梨大会の巨摩との2回戦で、昨秋の明治神宮大会以来238日ぶりとなる公式戦のマウンドに立った。4点リードの9回に救援して1回を無安打無失点に抑え、最速147キロの直球を軸に2三振を奪う投球で4-0の勝利を締めくくった。「3番・DH」として臨んだ打席でも7回に左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、二刀流の完全復活を印象づけた。ネット裏では千葉ロッテ、北海道日本ハム、横浜DeNA、東京ヤクルトの4球団5人のスカウトが視察した。
238日ぶりのマウンド、32球に込めた復活の投球
山梨学院が4-0とリードした9回、「3番・DH」で出場していた菰田陽生投手はDHを解除してマウンドに向かった。公式戦での登板は、昨秋の明治神宮大会の九州国際大付戦以来238日ぶり。2死から2四球を許したものの、1回を無安打無失点に抑えた。1死から3番打者への2球目には、インコースの144キロのストレートが右打者の体にあたったがスイングをして空振りとなるなど抜群の球威を見せ、最後はフォークで空振り三振を奪った。2死一、二塁からはカットボールで空振り三振に仕留め、32球で試合を締めた。
「公式戦でピッチングをしたいという気持ちはあった。投げてる時はやっぱり楽しいです」(スポーツニッポン)と話した菰田選手、投げられない期間に走り込みを重ね、フォームの安定感が増したことで「変化球で三振を取る形ができた」(スポーツニッポン)と成長を実感した。一方で、元々制球に困るタイプではないだけに、2四球については「フォームであったり、他の部分も直していきたい」(スポーツニッポン)と修正を誓うことも忘れなかった。
打っては7回の第4打席で左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、1安打1得点。今春選抜の長崎日大戦からの公式戦3戦連発はならなかったが、1メートル95、102キロの巨体が投打の両面で健在ぶりを示した。
4球団5人のスカウトが視察、次戦は駿台甲府との準々決勝
6日の初戦では8球団15人のスカウトの前で高校通算39号本塁打を放っており、この日も千葉ロッテ、北海道日本ハム、横浜DeNA、東京ヤクルトの4球団5人が視察、2人態勢で視察した横浜DeNAの木塚敦志スカウトは、その復調ぶりを高く評価した。
横浜DeNA・木塚敦志スカウト:「ストレートで押していこうという狙いが見えましたね。(復帰してから)右肩上がりで向かっています。貴重な存在です。スケールは大きいし、これから大きく成長していく未来の姿が想像できます」
今春選抜の初戦で長崎日大に勝利した3月22日、菰田投手は一塁守備の際に走者と接触して左手首を痛め、試合後に骨折と診断された。選抜と春季大会での登板はなく、リハビリを経て6月の練習試合で復帰すると、6月20日の星稜戦ではNPB7球団のスカウトが視察する前で先発し、4回1失点の投球を見せていた。
4季連続の甲子園出場を狙うチームは、駿台甲府との準々決勝に駒を進めた。「次の試合も投げると思うので、いい形で準備をしていきたい」(スポーツニッポン)と話す菰田投手、2つの武器が整い、最後の高校野球で甲子園での二刀流を完成させる。
【菰田 陽生】 プロフィール
- 氏名:菰田陽生(こもだ・はるき)
- 所属:山梨学院高校(3年)
- 出身:千葉県(御宿小・御宿少年野球クラブ、九十九里リトルリーグ→御宿中・千葉西リトルシニア)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:195cm、102kg
- 主な特徴や実績:最速152キロの直球を誇る大型の二刀流右腕で、打っては高校通算39本塁打を数える。今春選抜の初戦で左手首を骨折したが、リハビリを経て復帰し、夏の山梨大会では238日ぶりの公式戦登板で最速147キロをマークして2三振を奪った。3学年上の兄は来秋ドラフト候補の上武大・朝陽外野手で、憧れの選手はドジャース・大谷選手。今秋ドラフト1位候補として、4季連続の甲子園出場とさらなる飛躍が期待される。














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