春の埼玉大会を制し、春季関東大会準優勝、3年ぶりの甲子園出場を目指す浦和学院の4番でプロ注目の強肩捕手・内藤蒼捕手(3年)が10日、第108回全国高校野球選手権埼玉大会の初戦(県営大宮)で「4番・捕手」として先発し、6回に貴重な左前適時打を放った。チームは8―1の8回コールドで快勝し、初戦を突破。内藤捕手は視察した東北楽天のスカウトは「ポテンシャルのある楽しみな選手」と高い評価を示した。
5回まで1安打の苦しい展開、均衡破った6回に「大事な場面で1本」
強力打線を持つ春の王者だったが、試合は序盤から緊迫した展開となった。浦和学院は5回まで1安打に抑えられ、0―0のまま本庄東と譲らない戦いが続いた。それでも6回、一挙5安打を集める打者一巡の猛攻で4点を奪い、試合の主導権を一気に引き寄せた。
チームが先制した直後の1死一、二塁、内藤蒼捕手は左前へ適時打を放ち、リードを広げる追加点を挙げた。この日は3打数1安打1打点。「バッティングの調子が悪い中でも、大事な場面で1本出せてよかった」(スポーツニッポン)と振り返った。浦和学院は8回にも4点を加え、8―1で試合を決めた。
攻守でチームを引っ張る大型捕手には、既に多くのプロのスカウトが注目しているが、この日は東北楽天・小孫竜二スカウトが視察をして評価している。
東北楽天・小孫竜二スカウト:「体が大きくて肩も強くて、ポテンシャルのある楽しみな選手」
「去年とはまた違う色のチーム」、泥臭さ徹底で3年ぶりの甲子園へ
浦和学院は昨夏、超強力打線を用意しながらも3回戦で敗れて涙をのんだ。森大監督は「ドキドキした。去年の敗戦が我々の十字架じゃないですけど、やっぱり重くのしかかっていた。こういう展開を乗り越えないと浦和学院野球部としては成長なし。今日しっかりコールドで終えたことはよかった」(サンケイスポーツ)と、重圧を乗り越えての快勝に胸をなでおろした。
一方の内藤捕手は「自分の中では課題がまだある」と反省も口にした。身体能力やパワーに秀でていた昨年のチームとの違いを自覚し、新チームでは秋から全力疾走などで泥臭さを出すことを徹底してきたという。「自分たちはそういうところで相手と違いを見せていこうというふうに意識が統一されている。去年とはまた違う色のチーム」(サンケイスポーツ)と、新しい浦和学院の形を語った。
春夏通算26度の甲子園出場を誇る名門で4番とマスクを任される内藤捕手にとって、この夏は3年ぶりの聖地への挑戦であると同時に、ドラフト候補としてのアピールの場でもある。この夏にアピールするプレーを続け、プロ志望を表明している秋のドラフト会議での指名を確実なものとしたい。
【内藤 蒼】 プロフィール
- 氏名:内藤蒼
- 所属:浦和学院高校(3年)
- ポジション:捕手
- 主な特徴や実績:体の大きさと肩の強さを兼ね備えたプロ注目の強肩捕手で、名門・浦和学院の「4番・捕手」を担う。第108回全国高校野球選手権埼玉大会の初戦・本庄東戦では、均衡を破った6回の攻撃で左前適時打を放ち、3打数1安打1打点で8回コールド勝ちに貢献。東北楽天・小孫竜二スカウトから「体が大きくて肩も強くて、ポテンシャルのある楽しみな選手」と評価された。3年ぶりの甲子園出場、その先のドラフト指名に向けたさらなる活躍が期待される。











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