第108回全国高校野球選手権神奈川大会の2回戦が10日、サーティーフォー保土ケ谷球場で行われ、春の県大会準優勝で第1シードの横浜創学館は平塚学園に4―5で延長13回サヨナラ負けを喫した。エース右腕の稲嶺啓投手(3年)は1―1の6回から2番手で登板し、99球の力投を見せたが、延長13回に同点とされ、足のけいれんで無念の降板。父で横浜DeNAのスカウトを務める稲嶺茂夫さんが見守る中、高校最後の夏が幕を閉じた。
第1シードの初戦、1―1の6回からマウンドへ
今春の神奈川大会で準優勝し、第1シードとして夏に臨んだ横浜創学館だったが、初戦となった2回戦から苦しい展開を強いられた。1―1の6回にエースの稲嶺啓投手が登板すると、粘り強く腕を振り続け、試合は延長タイブレークへともつれ込んだ。
しかし、タイブレークも延長13回まで進む。そして2点の援護をもらった直後の守りで、1死二、三塁から左翼へ2点適時打を浴びて同点に追いつかれた。ここでバッテリーはタイムを要求。疲労により足はけいれんを起こし、水分補給などで時間を取って再びマウンドに戻ったが、続く打者の打球が二塁手の野選となったところで交代が告げられた。
3番手の畑木秀斗投手(3年)が勝ち越しを許し、チームは4―5でサヨナラ負け。稲嶺投手は7回1/3を99球で投げ、1安打4失点(自責点1)だった。
試合後、稲嶺投手は「前の(十二)回から違和感があったんですけど、投げなきゃいけなかったので。自分のせいで同点においつかれていいバトンをつなげなくて…。本当に申し訳ない気持ち」(サンケイスポーツ)と涙ながらに語った。
一塁側で見守った父、横浜DeNA・稲嶺茂夫スカウト
一塁側の応援席には、父で横浜DeNAのアマチュアスカウトを務める稲嶺茂夫さん(47)の姿があった。「特にこの1年は目の色を変えて野球に取り組んでいた。チームに貢献できるように頑張ってほしい」と話していたが、最後の夏は短いものとなった。
悔しさを胸に刻んだ右腕が、次のステージでどんな進路を選ぶのか注目される。
【稲嶺 啓】 プロフィール
- 氏名:稲嶺啓
- 所属:横浜創学館高校(3年)
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:今春の神奈川大会で準優勝した横浜創学館のエース右腕。父は横浜DeNAのアマチュアスカウトを務める稲嶺茂夫さん。夏の神奈川大会2回戦では1―1の6回から救援登板し、延長13回までの7回1/3を99球、1安打4失点(自責点1)と力投した。この1年は目の色を変えて野球に取り組んできたと父も認める努力家で、悔しさを糧にした次のステージでの活躍が期待される。










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