第108回全国高校野球選手権大阪大会では2回戦で香里丘高登場、門真西高を13-0の5回コールドで下して3回戦進出を決めた。プロ注目の最速148キロ右腕・岡本翔斗投手(3年)は5回から4番手で登板し、全15球直球で1回を無安打無失点。チーム4投手による継投ノーヒットノーランを締めくくった。バックネット裏には、ともに3人体制の阪神、巨人をはじめNPB6球団のスカウト陣が集結した。
志願の夏初戦登板、全球直球で継投ノーヒットノーランを締める
大阪の公立校に現れた本格派右腕が、最後の夏へ好スタートを切った。岡本翔斗投手は組み合わせを考慮してこの試合には登板しない選択肢もあったが、前日10日に「投げたい」と監督に直訴。「夏の雰囲気は(他の大会とは)違う。慣れておくという意味も含めて」(日刊スポーツ)と、自ら初戦のマウンドを志願した。
4回に代打で途中出場すると、遊ゴロ失策で出塁して12点目のホームを踏んだ。13-0の5回にマウンドへ。「ちょっと舞い上がっちゃいました」(スポーツニッポン)と先頭打者にはフルカウントから直球が高めに抜けて四球を与えたが、力を抜いてすぐに修正し、次打者を3球三振。盗塁と内野ゴロで2死三塁とされるも、最後の打者も3球三振に仕留めた。3回戦の舞台でもある南港球場のマウンドを確かめるように全15球が直球で、中日のスピードガンでは145キロを計測した。
登板後は「指のかかりも状態も悪くなかった」(デイリースポーツ)とうなずいた。
阪神・巨人は3人体制、6球団のスカウトが熱視線
ネット裏にはNPB6球団のスカウト陣が視察に訪れた。阪神は畑山統括スカウトを含む3人体制、巨人も3人体制で臨み、中日、オリックス、千葉ロッテなども熱視線を送った。
阪神・岡本スカウト:「ストレートもキレが良くて、いいピッチングだった。期待している」
千葉ロッテ・三家スカウト:「やっぱり良い質の真っすぐを投げている。楽しみ。持っている能力が高いから、まだ伸びしろがある」
注目される状況について岡本投手は「たくさんの方に見てもらった方が、アドレナリンが出て良いパフォーマンスができると思っている。注目してもらえることはありがたい」(スポーツニッポン)と感謝を口にした。
次戦は強豪・関大北陽、「公立の星」が最後の夏へ
梅雨の雨天に加え、公立校として避けられないテスト期間も重なり、調整は難しかった。それでも数日前に強豪・関西創価との練習試合が実現し、3イニングを投げて「そこで投げられたのは結構大きかった」(日刊スポーツ)と、実戦から遠ざかっていた不安を取り除いて初戦に臨んだ。
1年夏からエースナンバーを背負ってきた。「1年生の頃から(試合に)出させてもらっているので、自分がやっぱりチームの中心となってやらないといけない。最後までしっかり、自分がチームを引っ張っていきたい」と決意を語った。
次戦は16日、今春センバツ優勝の大阪桐蔭を破って準優勝した関大北陽との3回戦に挑む。「万全の状態でベストのピッチングができるようにやっていきたい」と力強く意気込んだ。今秋ドラフト候補として複数球団が注目する「公立の星」が、強豪私学へと立ち向かう。
【岡本 翔斗】 プロフィール
- 氏名:岡本翔斗(おかもと・しょうと)
- 所属:香里丘高校(3年)
- 出身:大阪府枚方市(枚方レッズ→枚方市立第三中軟式野球部)
- ポジション:投手
- 投打:右投左打
- 身長・体重:180cm、75kg
- 主な特徴や実績:最速148キロの直球にスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、ツーシームを操る本格派右腕。香里丘高では1年夏から背番号1を背負い、チームの中心として公立校をけん引してきた。夏の大阪大会初戦の門真西高戦では5回から登板し、全球直球で1回無安打無失点と継投ノーヒットノーランを締め、阪神、巨人など6球団のスカウトが視察に集結。憧れの投手はダルビッシュ有。「公立の星」として甲子園出場、そして今秋ドラフトでの指名を目指す。














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