夏の高校野球兵庫大会は10日に2回戦が行われ、津名高が川西明峰を1―0で下して初戦突破を決めた。1メートル84の長身右腕・鈴木健吾投手(3年)。2安打11奪三振の完封勝利で、手に汗握る投手戦に決着をつけた。昨秋は県大会初戦敗退、今春も地区予選で敗れた無名の存在ながら、この日はスタンドに中日、北海道日本ハムの2球団のスカウトが視察に訪れた。
8回まで0―0の緊迫した投手戦、2安打11奪三振で完封
鈴木健吾投手は184cm85kgの恵まれた体格をもつ投手で、この日は自己最速141キロの直球と得意のスライダーを軸に、川西明峰打線を押し込み続けた。与えた四球は2つのみと制球も安定。8回表終了時点で両校無得点という緊迫した展開の中でも崩れることなく、味方が挙げた1点を守り切った。
「仲間を信じて自分は投げることだけに集中していました。直球で押し、スライダーでかわすことができました」(スポーツニッポン)と話し、要所では直球で押し、スライダーで空振りを奪う投球を最後まで貫いた。
県外私立の勧誘を断り、島に残った長身右腕
兵庫県淡路市出身。小学2年から野球を始め、津名中では軟式野球部でプレーした。中学時代には県外の私立校から入学の勧誘を受けたが、「地元の高校で強豪を倒し、島を盛り上げたい」(スポーツニッポン)と島に残ることを選び、甲子園未出場の公立校である津名高に進学した。
1年秋から背番号18でベンチ入りすると、2年秋からは背番号1を背負う。昨夏から自己最速を7キロ上昇させ、県内屈指の好右腕へと評価を上げてきた。無名と言える存在だったが、この日は中日、北海道日本ハムのスカウトが視察に訪れた。
大学経由でプロを目指す
鈴木投手も「いつかプロ野球選手になりたいです」(スポーツニッポン)と語り、報道されるような投手となったものの、まだ注目度も実力もプロでやるには足りないとする。そして、大学でさらに力をつけて注目される存在になり、4年後のドラフト指名を目指す。
淡路島の高校が夏の甲子園に出場したのは、1975年の洲本高が最後となっている。「高校野球に悔いを残さない。出せる力を全て出し切ります」。プロの視線を集め始めた「淡路島の原石」が注目される。
【鈴木 健吾】 プロフィール
- 氏名: 鈴木健吾(すずき・けんご)
- 所属: 津名高校(3年)
- 出身: 兵庫県淡路市(津名中では軟式野球部に所属)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 184cm、85kg
- 主な特徴や実績: 1メートル84の長身から自己最速141キロの直球を投げ込み、得意のスライダーで空振りを奪う右腕。昨夏から自己最速を7キロ伸ばした成長力が光り、兵庫大会2回戦では2安打11奪三振の完封勝利で中日、北海道日本ハムのスカウトの前で力投を演じた。大学でさらに力を磨き、4年後のプロ入りを目指す姿に期待がかかる。
















コメント