高校野球東東京大会では、帝京高校が4回戦進出を決めた。プロ注目の中道大波選手が5番降格に発奮し2本塁打を放って快勝した。
185cmスラッガー
中道大波選手は185cmのスラッガーで、この日は3回に先頭打者で迎えると、バックスクリーンにホームランを放ち、さらに7回には神宮球場のレフトスタンド中段まで運ぶ2ランホームランを放った。「1本目は風もありましたが、2本目は完璧。」と話し、会心の当たりを見せた。
この日は心に期するものがあった。1年生秋からレギュラーとして出場し、春の大会まで高校通算32本塁打を記録して4番を打った。この夏も4番で戦うものと思っていたが、この日の試合前に前田監督が1年生の岡崎選手に4番を打たせることを決め、「そりゃ、えっ、と思いました」と驚きを隠せなかった。
春の大会は4試合で2安打しか打てずに苦しんでいた事もあり、それが刺激となってこの日の活躍となった。
肩もありプロが注目している。まずはその打撃で甲子園出場を勝ち取れば、将来は拓けていく。
プロ注目の帝京・中道が初戦から実力を見せつけた。4―0の3回先頭で、観衆の度肝を抜くバックスクリーン弾。さらに、5点差で迎えた7回2死一塁でも左翼席中段に運ぶ高校通算34号を放ち、試合を決めた。「思いきり来た球を振ってやろうと思った。チームが勝てばいい。勝ったので満足している」と主将らしい言葉を並べた。
「そりゃ“えっ!?”と思いましたよ」。本番直前の“5番降格”に中道も固まったという。一方、前田監督の思惑は春からの不振を引きずり、本来の思い切りを欠く中道を「ズルズルと4番で使いたくなかった。刺激剤です」。その効果はてきめん。最高の初戦突破となった。
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