2013年夏の高校野球、甲子園大会の見どころ(その2)、2年生投手達

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 夏の高校野球、注目選手達を中心に甲子園大会の見どころをまとめてみます。その2です。

 今年のドラフト注目スラッガーが揃う中で投手については、桐光学園・松井裕樹投手や新庄・田口麗斗投手が地方大会で敗れた。しかし、来年のドラフト注目投手が多く揃う大会となる。センバツで準優勝の立役者でヒーローとなった2年生、済美・安楽智大投手は愛媛大会で157km/hを記録、プロでもめったに見られない球速を毎試合のように出して、しかも勝利していく安定感は今年の甲子園に出場する投手だけでなく歴代の注目された投手と比べてもトップクラスといえる。球数を少なくして勝ちきる投球も身に付け更なる進化をしており、暑い夏の甲子園でも体力を保つ事ができれば春のリベンジを果たす事になるかもしれない。

 その春の大会で安楽投手に投げ勝った浦和学院の2年生・小島和哉投手も予選大会で8回までノーヒットに抑えて降板した次の試合で完全試合を達成するなど、益々磨きがかかっている。球速がそれほど出ないため安楽投手と比べると物足りない印象を受けるが、春全国優勝、完全試合達成とやっている事はもの凄い。また安楽投手と決勝でという事になるか、組合せ抽選から注目したい。

 安楽投手とライバルとなりそうなのが前橋育英・高橋光成(たかはしこうな)投手、187cmの長身からテンポ良くゆったりと投げ、力が入っていない様に見えながらも最速148km/hの速球が低めに伸びてくる。群馬大会では6試合38回を投げて23安打36奪三振14四死球で6失点、奪三振数がそれほど多くなく、被安打数が驚くほど少ないわけではない。完投も決勝だけと安楽投手に比べればまだ未完成だが、ピークを来年にあわせているような感じで来年にはドラフト1位候補として注目されるのではないかと思う。

 素質では負けていないのが日本文理の2年生・飯塚悟史投手、同じく187cmから148km/hを投げる投手で中学時代から注目されていた。予選大会でも準決勝で2安打13奪三振で完封した。しかしこの試合で与えた四死球は7つ、決勝では先発したものの2回4安打3四死球で2失点し降板するなど制球が課題となる。

 明徳義塾の岸潤一郎投手は昨年夏に1年生で4番を打ち、投げても3回戦の新潟明訓戦で2番手として5回2/3を投げノーヒットに抑えると、準決勝の大阪桐蔭戦でも7回途中から登板して2回1/3を投げ1安打3奪三振に抑えている。今年の予選でも準決勝で8回6安打も6奪三振で無失点、決勝も9回8安打8奪三振で1失点に抑え、安定感を誇る。

 怪物・安楽智大投手、完全男・小島和哉投手に、将来性の高橋光成投手、素材の飯塚悟史投手、二刀流の岸潤一郎投手と、夏も2年生投手がスタンドを湧かせる事になりそうだ。

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