松山聖陵の196cm右腕・アドゥワ誠投手が甲子園へ

アドゥワ誠, 松山聖陵

高校野球愛媛大会は松山聖陵が新田に3-2で勝利し甲子園出場を決めた。196cmから145キロの速球を投げるアドゥワ誠投手が右肩に打球を受けたものの完投した。

10安打1奪三振2失点

アドゥワ誠投手は196cmの身長があり最速145キロの速球を投げる。まだ線が細く見え、球速はもっと出そうにも見えるが、140キロ前後の速球で勝負する投手。たまに角度があり左バッターのインコースにもズバッと投げ込むなどコントロールにも自信を持つ投手で、今のところはどちらかというと好投手タイプに分類される。

この日は初回に右肩にライナーが直撃し、「ずっと痛みは変わらなかった。」とその後は痛みで苦しみながらも投げ続けた。球速も一時は120キロ台しか出なかったが、徐々に130キロ後半を出すようになり、10安打を許したものの2失点に抑え完投した。「うれしいというより、ホッとしている」とアドゥワ選手は話した。

甲子園で登板すれば、その角度のある速球に注目されるだろう。またプロ入りすれば、特に下半身をもっとしっかり鍛え上げられれば球速も140キロ中盤は常時出せるのではないかと思う。甲子園に向けて楽しみが増えた。

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その思いに応えるように、直後の二回に打線が4安打で3点を奪い逆転。これでエースの闘志に火が付いた。荷川取秀明監督(35)から「行けるか?」と問われ「行けます」と答えた。毎回同じやりとりが続いたが、エースは「行けます」を繰り返した。六回に1点差に迫られたあと、終盤は直球も130キロ台後半を取り戻し、失点を許さなかった。

いきなりアクシデントが襲った。1回1死一塁、新田・黒川貴章の打球が右肩を直撃。続投したが120キロ台が精いっぱいで、先取点を許した。だが、2回に味方打線が奮起し逆転。アイシングしながら、9回には138キロをマークするなど気迫で117球を投げ抜き「気持ちで勝負した」とホッとした表情だ。

今大会は全6試合に登板。41回2/3を投げ9失点と安定した投球で創部47年目で初となる聖地に導いた。出身地の熊本は4月に震災に見舞われた。「熊本の人にも届くような心のこもった野球をしたい」。甲子園でさらなる大暴れを狙う。


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