侍ジャパンは香港との初戦を戦ったが、良かった選手、結果が出せなかった選手など様々だった。
島孝明投手
投手では2番手の島孝明投手が2回を投げてパーフェクト5奪三振と好投を見せた。140キロ台のキレのある速球をどんどん投げ込み、手元で小さく曲がるスライダーで空振りを奪った。島投手はコントロールも安心して見られるくらいのものがあり、153キロの速球だけではないところを侍ジャパンで見せている。
まだ今井達也投手や藤平尚真投手ほどの馬力のある速球は見せていないが、ものすごい球を投げることができる投手なので、将来が非常の楽しみだと感じさせる。
打撃陣
打撃陣はこの日は17安打を放ち19点を奪ったが、相手のまずい守備によるヒットなどもあり、序盤はやや手を焼いていた印象だった。その中で1番の納大地選手が4打数3安打4打点、逆方向にも運びのびのびと役割を果たしていた。納め選手についてはこれまで6番で起用していたが、小枝監督が「やっぱり合っているのではないかと思って上げてみた」と、智弁学園では1番として活躍していた納選手を一番に据えたのが当たった。
また、打線は下位打順が活発で、7番の林中勇輝選手はきれいにレフトオーバーのヒットを放つなど徐々に打撃の調子を上げており3安打2打点を挙げると、8番に入った藤嶋健人選手は勢いで3安打2打点を記録する活躍を見せた。
その中で4番に入った九鬼隆平選手は3打数ノーヒットに終わり、途中で渡辺雄太選手に交代した。内野ゴロに倒れることが多く、芯でとらえられていない。また壮行試合でも解説者に指摘されていたが、投手への返球が乱れることがこの試合でもあった。埼玉西武などが注目する捕手だが、プロではまずはスローイングや打撃の基本からたたき込まれる事になると思う。少し時間はかかるかもしれないが、気持ち体も強い選手なので、いずれ大成していく選手だと思う。
日本代表の153キロ右腕・島孝明投手(東海大市原望洋)も、2回を6人でピシャリ。140キロ台の直球と大きなスライダーで5三振を奪った。
これまでは6番で起用していた小枝監督も「やっぱり合っているのではと思って、思い切って上げてみた。機能しますね」。切り込み隊長が決まったことを喜んだ。
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