福岡ソフトバンクの石川柊太投手が、東北楽天との練習試合で最速155キロを記録した。創価大では田中正義投手の先輩で、ソフトバンクでも先輩として意地を見せた。
大学時に149キロ右腕として注目
石川柊太投手は東京の総合工科高校から創価大に進むと、184cmの身長から149キロの速球を投げる投手と注目された。しかし制球の課題などもあり3年生まではリーグ戦の登板は無く、4年春に3勝、秋に4勝を挙げたもののドラフト会議では福岡ソフトバンクの育成ドラフト1位での指名だった。
プロ入り後は2年間は登板が無かったが昨年に150キロ超の速球を投げ、7月1日に支配下登録をされた。今年は1軍キャンプスタートとなり期待されていた。
この日は7回から登板すると初球にいきなり154キロを記録し、8回には最速となる155キロを記録、2回を投げてノーヒットで無失点、2つの三振を奪った。このピッチングに工藤監督は「力のあるボールは向こうも感じてくれたと思う。もっともっと良くなる」と話した。
創価大から昨年のドラフト1位でソフトバンク入りした田中正義投手が注目される中で、大学、プロの先輩として負けられない。石川投手にとって田中投手は良きライバルとなる。石川投手はプロ入りの時に侍ジャパン入りが目標と語っていた。これからもすごい後輩に負けないという気持ちを持ち続ければ、夢であった侍JAPANのユニフォームを二人で着る事になるかもしれない。
それが東京オリンピックの舞台になれば、地元東京の選手としてこの上ない喜びだろう。
球場内がざわついた。7回。先頭の阿部に投げた初球が、いきなり154キロを計測。さらに8回、北川の4球目は155キロが出た。
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