日刊スポーツは紙面でドラフト特集を行った。高校、大学、社会人の選手リストをまとめ、その中で特Aランクは2人にとどまった。また記事では、ハーフの選手として、日大・戸根千明投手と平成国際大・佐野泰雄投手を紹介し、佐野選手には9球団から調査書が届いているという。
特Aランクは2人
日刊スポーツでは毎年ドラフト会議特集として、選手リストを掲載する。今年は高校生、大学生のプロ志望提出者と、社会人の候補15人のリストを掲載した。
その中で特Aランクは全体で早大の有原航平投手と、済美の安楽智大投手の2人だけ、亜大・山崎康晃投手や前橋育英・高橋光成投手、智弁学園・岡本和真選手はAランクとした。
高校生で盛岡大付・松本裕樹投手や西日本短大付・小野郁投手、大分・佐野皓大投手、春江工・栗原陵矢捕手など7人がAランクとなり、大学生では東農大北海道の風張蓮投手、明大・山崎福也投手、法大・石田健大投手、早大・中村奨吾選手、駒大・江越大賀選手など10人がAランクとなった。
大学生のAランクには、日大の戸根千明投手と平成国際大・佐野泰雄投手が入っている。
ハーフの二人を特集
今年は亜大の山崎康晃投手を始めハーフの選手が注目を集めている。その中で大学生の2人の左腕投手も注目されている。
戸根千明投手
日大の戸根千明投手は石見智翠館高出身。173cm93kgと小柄ながらがっしりした体から最速147km/hのキレの良いストレートを投げ、球速が出なくても変化球とインコースのストレートをきっちり投げることができる。
プロも注目の逸材で巨人が5人態勢で視察している他、中日の中田スカウト部長も「持っている物は相当高い。腕の使い方は天性のもの」と評価するなど、東都2部で実績面で評価する事は難しいがプロの評価は非常に高い。
佐野泰雄投手
平成国際大の佐野泰雄投手は和光高出身。177cm81kgの身体から149km/hの速球を投げ、リーグ戦では28勝23敗の成績を残すなどタフな左腕。春のリーグ戦では7勝を挙げて最多勝を獲得している。
こちらは球速を落として、カットボールを使ったり、変化球で勝負したりと大学時代で非常に多く登板した事によって投球術が磨かれ、即戦力左腕として評価が高まっている。地元埼玉西武やオリックス、千葉ロッテ、北海道日本ハムが名乗りを挙げているが、9球団から調査書が届いているとのこと。
期待された明大・山崎福也投手や法大・石田健大投手が最後に活躍を見せられなかった事から、戸根投手、佐野投手の評価が相対的に挙がっているとも考えられるが、二人とも持っている素質は非常に高く、1年目から活躍できる左腕投手としてドラフト会議でも注目されそうだ。
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