スカウトは腕の見せ所と言われても・・・、逆に良い指名になる球団があるかも

2020年ドラフトニュース

選抜高校野球大会に続き、社会人野球の日本選手権が中止となり、大学野球の大学野球選手権は8月に延期となった。プロのスカウトからは様々な声が出ている。

評価は大崩れせず

社会人野球の全国大会である日本選手権が中止となり、今年のドラフト会議前に行われる社会人野球の全国大会が無くなった。また、全日本大学野球選手権も8月12日に延期となったが、8月10日開幕の全国高校野球選手権大会と日程が重なる。

ある球団のスカウトは「活動自体を自粛されてしまったら、我々は何もやることがない」と頭を抱えているが、それでも北海道日本ハムの大渕スカウト部長は、「社会人は高校、大学からチェックしてきた貯金があるので、能力は分かるし大崩れすることはない。一度でも公式戦を見られれば大丈夫」と話し、東北楽天の後関スカウト部長も「視察する機会は減るけど、過去のデータがあるからイメージしてやるしかない」と話し、「人脈などを駆使した情報量も大事になってくる。今年は腕の見せどころ」と話した。

腕の見せ所というけれど

こういう時こそスカウトの腕の見せ所という声が良く聞かれるが、見る機会が無ければ正直いって難しいと思うし、この状況で腕を評価されるのはかわいそうだ。各球団のスカウトは、関東や近畿といった大きな地域を担当し、日程を調整しながら動き回る。公式戦だけでなく練習試合も見るし、必要であれば練習だけを見に行くこともあり、時間が非常に足りない中で活動をしている。

こうした中で今年は高校、大学は部の活動自体が休止となっており、何も見ることができず、5月、6月から活動が再開され始めたとしても、例年よりも短い時間の中でどれだけのチームや選手をカバーできるかは限られる。そうなると、高校時代を見ていた大学生、高校、大学の時を見ていた社会人の選手、また高校でも視察するケースが多くなる有力校の選手の方が安全という事になるだろう。

ましてや今年は、昨年の佐々木投手や奥川投手、一昨年の根尾選手、小園選手、藤原選手、その前の清宮選手、安田選手といった目玉候補が少ない年で、ドラフト1位指名も誰に行けば間違いないという状況ではない。

中日の与田監督は、「どういう形になるかは分からないが、ドラフトは例年通りにはやれないだろう。今年はそういう年」と話し、厳しい現実を想像している。プロ側にとってもプロ入りを目指す選手にとっても、厳しい年となりそうだ。

スカウトのイメージのまま指名も

ただし、これまでの年を見ていると、選手を見過ぎた事による弊害も無くはない。有力選手になればなるほど、自然と見る機会は多くなるのだが、そこで少しでも調子が悪かったりすると、見ていない選手よりも不安に思える時がある。

スカウトによる選手の将来像の見え方というのは正直バラバラだとは思うが、それぞれが抱いた、その選手の良いイメージを持ったまま、ドラフト会議で指名することができるかもしれない。今年のドラフト会議で指名された選手の中からは、将来、大きく伸びるような選手が出てきたり、また、逆に例年よりも良いドラフトだったという球団も出てくるかもしれない。それはそれでファンからはヤジが飛びそうだが・・・。

2020年のドラフト候補
2020年のドラフト候補選手一覧です。高校・大学のプロ志望届の提出締め切りにより、それを反映しました。それ以前のドラフト候補一覧は下の方にあります。 ドラフト候補選手の動画とみんなの評価サイトもご覧ください。

夏の甲子園に出場したり、視察するケースが多い有力校の選手の評価が相対的に高まるということも考えられる。だが、別の球団のスカウトは「選手を見る機会が少なくなる分、下級生の時点でどれだけ視察していたかが生きてくるし、人脈などを駆使した情報量も大事になってくる。今年は腕の見せどころ」と言う。

日本選手権中止決定に、日本ハムの大渕隆スカウト部長は「社会人は高校、大学からチェックしてきた貯金(資料)があるので、能力は分かるし(評価が)大崩れすることはない。一度でも公式戦を見られれば大丈夫」とし、楽天の後関昌彦スカウト部長は「視察する機会は減るけど、過去のデータがあるから(伸び幅を)イメージしてやるしかない」と語った。社会人時代にNTT東京でプレーした中日・与田監督は高校、大学も含め大会が減少していることに「どういう形になるかは分からないが、ドラフトは例年通りにはやれないだろう。今年はそういう年」との見方を示した。

 

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