4球団競合、中日1位指名で根尾ドラフトが終わる

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今年のドラフト戦線の主役は根尾昂選手だった。12球団が根尾選手を意識しながらスカウティングを続けた。その起点は中学時代に。

根尾ドラフト

飛騨高山ボーイズで最速146キロの速球を投げる投手がいると話題になってから、その選手が中学スキーの全国大会で優勝し、両親は医者で本人も偏差値が75あるなどといろいろな情報がついてきて、根尾選手の存在感が大きくなっていった。高校進学時も、当初は県岐阜商入りが有力だったが大阪桐蔭に入ることになり、後に就任した県岐阜商の鍛治舎監督は、西谷監督は岐阜に出入り禁止と笑いながら話していた。

大阪桐蔭に入ってからもすごかった。投手での活躍がイメージされたが、外野手、遊撃手としてプレーをし始めると、フルスイングさらに上をいくようなフルスイングで痛烈なホームランも放っていた。そして投手としても投げるようになると、2年秋からは柿木、横川と3枚でローテーションで登板した。そしてセンバツでは柿木投手が不調でエースとして優勝をしてみせた。

振りすぎといわれていたスイングも、しっかりとしたフルスイングとなり夏の甲子園では3本のホームランを放った。またショートは身体能力のすごさを見せるものの、うまさでは小園の方が上といわれた守備も、今年は本当にうまくなった。そして走塁のバランスが良く3塁まで低く力強く駆け抜ける。外野からのバックホーム、ショートからの送球も強い球を投げられる。そして投手としても150キロを記録し、甲子園春夏連覇を達成した。

チームでは副キャプテンの根尾選手の意識の高さで、全員が考え、練習に取り組んだ。バスの移動ではみんなは当たり前のように眠るが、根尾選手は一人で読書をし、たまに根尾選手が寝ているのを見ると西谷監督が「根尾も人間だったんだ」と安心をする、そういう話しすべてが根尾選手の評価を高めた。

守備や打撃センスでは小園選手の方が上かもしれない。しかしその意識の高さと気持ちの強さは、プロのチームも常勝チームへと変えてくれる。そんな期待が込められ、今年のドラフト会議は根尾ドラフトとなった。

当初は7球団が予想されたが、小園選手に4球団、藤原選手に3球団となった。しかし12球団すべてが事前のスカウト会議で根尾選手の事について議論をした。そして抽選では、1月から指名を決めていたという中日が交渉権を獲得した。地元選手として事あるごとにアピールをし、そして10月5日に1位指名を公表していた。

中日の与田監督がいの一番に引いたくじで根尾選手を引き当てた。そしてこの瞬間、2018年の根尾ドラフトは幕を閉じた。根尾選手は「プロの世界で超一流になりたい。まだまだですが、絶対になってやろうと思います」と話した。この言葉が根尾選手を表現している。

根尾選手を獲得したことで中日は変わる。立浪選手のようにチームリーダーとして、根尾が変える。

2018年ドラフト会議 指名選手一覧

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