社会人NO1捕手として巨人のドラフト1位で入団が決まった小林誠司捕手が、1軍キャンプでスタートすることを、原監督が明言した。
経験のポジション
捕手の育成は難しい。捕手に経験を積ますために、勝てなくてもある程度試合に使い続けたりと、各球団とも捕手の育成には頭を痛めている。福岡ソフトバンクは捕手が不足していたもののドラフト会議で捕手の指名は無く、FAで北海道日本ハムの鶴岡選手を獲得するなど、育成に時間がかかる捕手を育てるよりも他球団から獲ってくる方針にしているようだ。谷繁、相川といった捕手を育てながらも他球団に流出し低迷している横浜DeNAのような球団もある。
しかし、捕手が育てる事ができればその後は成績の安定したチームになるのも事実だろう。城島の福岡ソフトバンクだったり、阿部の巨人のように打撃でも中心でチームに貢献しているが、リードや投手陣に信頼を得られている捕手だったことが、チームが強い理由なのだと思う。
巨人は今年のドラフト1位で小林誠司捕手を獲得した。捕手を自前で育てるという意思表示だった。そしてその小林誠司捕手を1軍キャンプからスタートさせる。
原監督は「慎之助、違った意味で実松も含めてね。キャリアを持った人たちが1軍でスタートすると思うので、その環境の中でスタートさせたいと思っている」と話し、「見たり、自分が感じ取ることが一番の生きた教材」と捕手としての適応能力を確認する意味合いもあるのかもしれない。ドラフト1位指名という事もあり高い期待を受けているが、今後、チームが小林捕手と共に進んでいっても良い選手なのか、その判断にもつながってくる。小林選手にとってはいきなり試練となりそうだ。
チームの課題である阿部の後継者育成へ。原監督が小林の英才教育に着手する。「(阿部)慎之助、違った意味で実松も含めてね。キャリアを持った人たちが1軍でスタートすると思うので、その環境の中でスタートさせたいと思っている」。
つかの間のバカンスにもかかわらず、指揮官はすでに育成プランを練っていた。小林について「経験を持っていると判断している」と評価し「あとはプロのスピード、あるいはプロに慣れるという部分」と期待をこめた。
近年では今季の菅野、11年の沢村と新人投手のキャンプ1軍スタートはあったが、野手になると10年の長野以来4年ぶり。チームとしては捕手育成が長年の課題でもあり、小林にかかる期待の大きさがうかがえる。原監督は「見たり、自分が感じ取ることが一番の生きた教材」と阿部、実松ら経験豊富なベテランとの練習が最善と判断。「本人の適応能力というかな、そういうものだと思うね」とレベルアップに期待した。
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