阪神はドラフト会議翌日の10月27日に、畑山統括スカウト、宮脇編成ディレクター、担当の吉野スカウトが青山学院大を訪れ、1位指名した下村海翔投手に指名あいさつをした。
担当スカウトは精神面を評価
ドラフト1位指名を決めた岡田監督は、日本シリーズ前日ということであいさつには行けなかった。しかし、「くれぐれも、よろしくお伝え下さい」と畑山統括スカウトが伝えた。
その岡田監督が「村上に似ている」と話す下村海翔投手は、あいさつを受け、「村上さんにはどういう意識で練習に取り組んでいるのかなどを聞きたい」と話した。174cmと大きくない下村投手が、175cmの村上投手とともに、今年の日本シリーズでは宮城投手にも注目する。宮城投手も身長が高くない投手だが、高校時代には同学年として九州大会で顔を合わせたことがあり、「凄い選手。少しでも早く追いつけるように頑張りたい」と話す。
また、「防御率に一番こだわりたい。ピッチャーが点を取られなければ試合は負けない。ゼロに近ければ近いほど勝てる確率は上がる。そこにはこだわっていきたい」と話し、プロでも防御率にこだわって投げるとした。
担当した吉野スカウトは下村投手について、「タフさも持っている。負けず嫌いというか、ピンチでも抑えてやろうという場面ではポーカーフェースですけど、内面の熱いものは感じています」と精神的な強さを評価した。下村投手も「性格上そうなるというか。打たれるのも嫌だし点を取られるのも嫌。強い気持ちを持って投げています」と話す。
その上で「右打者の懐をうまく使っていくとか、村上も西勇も懐に投げられるタイプの投手が多い。その辺を学んでもらえれば幅はもっと広がるかな」と話し、現時点でも多彩な変化球で打者に的を絞らせない投球をする下村投手に、プロの舞台で更に投球をの幅を広げることができるとした。
今年は村上投手が新人王の候補となっており受賞の可能性が高いが、来年は下村投手が投手で連続新人王を目指す。






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