春季高校野球東京大会では、日大三のエース・櫻井周斗投手がセンバツ以来の投球を見せ、8回途中までを投げて5安打3失点のピッチングを見せた。この試合には6球団のスカウトが視察をした。
スライダーで8奪三振
櫻井周斗投手はこの日、センバツ1回戦で敗れて以来の登板となった。速球は142キロを記録、また得意のスライダーで東海大菅生打線から8つの三振を奪うなど、相変わらず抜群のキレ味を見せた。
櫻井投手は「序盤は直球をコースに投げて打ち取れた」と話し、打ち取る投球をテーマにして投げていた。しかしこの日は、7回、8回に1点ずつを失い、終盤のスタミナには課題を見せた。
センバツ1回戦の履正社戦では、13個の三振を奪いながら、味方が同点に追いついた9回表に履正社打線に捕まった。まだ体の線も細く、これから体力をつけていく必要もありそうだ。
福岡ソフトバンクは3人態勢
この日はプロ6球団のスカウトが視察に訪れ、福岡ソフトバンクは小川編成・育成部長以下3人で視察をした。小川氏は「真っすぐも140キロは出ていた。あのスライダーを持っているのは強み」と評価した。また阪神の畑山チーフスカウトは「いい投手なのは分かっている。やはりスライダーはいい」と評価をしている。
進学する選手の多い日大三、櫻井投手もその可能性は高いかもしれない。しかしプロは必殺球を持つ櫻井投手を高く評価しており、ソフトバンクなどは育てたくてウズウズしているかもしれない。
夏までの櫻井投手のピッチングにも注目だが、進路の決断にも注目されそうだ。
鋭く落ちるスライダーが最大の武器だが「履正社戦ではスライダーを投げすぎた。スライダーも真っすぐと同じくらい腕を振るので、エネルギーを消費する。今日は完投するつもりでメリハリをつけたけど(ストライクを)入れにいった球を打たれたのは反省しないといけない」。3失点はいずれも暴投、捕逸のバッテリーミスが絡んだ。
「序盤は直球をコースに投げて打ち取れた」と納得顔。阪神・畑山チーフスカウトは「いい投手なのは分かっている。やはりスライダーはいい」と評価した。
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