「ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップ」(11~15日、台湾・台中)に臨む侍ジャパン大学日本代表の直前合宿2日目が7月3日に行われた。今秋ドラフト候補の最速153キロ右腕、富士大・角田楓斗投手(4年)がシート打撃に登板して打者5人を安打性0に封じると、その角田投手から空振り三振を喫しながらも、2年生スラッガーの法大・井上和輝捕手の規格外の打球に、鈴木英之監督(59)の目がくぎ付けになった。
角田投手はシート打撃で打者5人ピシャリ、守護神候補へ
富士大・角田楓斗投手がシート打撃のマウンドで力強い投球を披露した。「打たれない」をテーマに147キロを計測し、打者5人と対戦して25球で安打性0、1奪三振と好投。法大・井上和輝捕手からは空振り三振を奪い、「選考合宿よりもいい内容だったので良かった」と納得の表情を浮かべた。
角田投手自身も状態の良さを実感している。「前回合宿より内容は良かった。真っすぐの球筋も前より良くなっている感覚」と手応えを口にし、「テーマは打たれないこと。ランナーを背負わないことを意識していたので、一応打たれていないので、そこは良かったかなと思います」(スポーツ報知)と振り返った。
鈴木監督は「直球に威力がある。後ろの方で相当力のある球で抑えてくれる感触がある」(デイリースポーツ)と絶賛し、試合終盤のリリーフとしての起用を示唆、今大会は投手力を軸にロースコアの展開を想定しており、角田投手を勝利の方程式の一角に据える構想を明かした。大学では1、2年時はリリーフ、3年から先発を経験してきた角田投手は「後ろになるのかはまだ分からないけど、後ろでも自分のピッチングができればいい」と配置転換にも前向きだ。「台湾では自分のピッチングがどれだけ通用するのか試してみたい」と、世界の強打者との対戦へ視線を向けた。
井上、東京Dの天井に迫る特大アーチ未遂 監督「底知れぬパワー」
一方、シート打撃で角田投手と対峙した法大・井上和輝捕手は、アウトにはなったものの高々と舞い上がる規格外の飛球を放ち、鈴木監督の目を奪った。指揮官は「東京ドームだったら天井に当たっていたんじゃないですか。あの高さは学生野球ではなかなか見ない。底知れぬパワーがある」(スポーツ報知)と、2年生スラッガーの長打力に大きな期待を寄せた。
井上捕手本人は「最初は緊張してあまりうまくいかなかった」と振り返る。それでも鈴木監督からタイミングの取り方について助言を受けると状態は上向き、「そこからいいパフォーマンスが出せるようになった」と手応えを口にした。特大アーチ未遂の一打には「少しこすってしまって、風にも押し戻された。まだまだ自分の実力不足です」と満足することはなかった。「大学日本代表なので、覚悟と責任を持ったプレーを心がけたい」と力を込めた。
フリー打撃では、東日本国際大・黒田義信外野手(4年)も鋭いスイングで存在感を示した。鈴木監督は「非常に良かった。明日は上位を打たせてみようかなと思います」と評価した。若きスラッガーの井上捕手と好調の黒田外野手は、4日の社会人野球・ENEOSとの練習試合で首脳陣へさらなるアピールを狙う。
【角田 楓斗】 プロフィール
- 氏名: 角田楓斗(かくた・ふうと)
- 生年月日: 2004年9月23日(21歳)
- 所属: 富士大学(4年)
- 出身: 青森県弘前市(東奥義塾高)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 178cm、83kg
- 主な特徴や実績: 最速153キロを誇る本格派右腕。小学3年から野球を始め、東奥義塾では2年秋から背番号1を背負った。富士大では3年から本格的に先発に定着し、3年春に北東北大学野球連盟タイ記録の1試合19奪三振をマーク。今春リーグは最優秀選手賞、最優秀防御率賞、ベストナインを獲得した。直球の威力を武器に、大学日本代表では守護神候補として世界の強打者との対戦を目指す。
【井上 和輝】 プロフィール
- 所属: 法政大学(2年)
- 出身: 駿台甲府高
- ポジション: 捕手
- 主な特徴や実績: 2年生ながら大学日本代表に選出された長距離砲。合宿のシート打撃では、指揮官が「東京ドームだったら天井に当たっていた」と評した規格外の飛球を放ち、底知れぬパワーを見せつけた。持ち前の長打力を武器に、大学日本代表の主軸として世界の舞台での活躍が期待される。











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