全国高校野球選手権静岡大会は5日、1回戦の21試合が行われた。磐田農のプロ注目左腕・寺田京祐投手(3年)が、初戦の伊豆総合戦で奪三振ショーを演じた。180センチ、84キロの大型左腕は初回1死からの5者連続を含む6回を4安打14奪三振無失点と圧巻の投球を披露し、チームを7-0の8回コールド勝ちへ導いた。プロのスカウト5球団が視察に訪れている大型左腕が、最後の夏に大きくアピールをしていく。
自己最速更新137キロ、5者連続を含む14奪三振ショー
寺田京祐投手は初回1死から5者連続三振を奪った。得意の速球で押し込む投球で、この日は自己最速を2キロ更新する137キロをマーク。「緊張はなかった」と、テンポよく投げ込んだ。4回には安打と四球で無死一、二塁のピンチを招いたが、ここでも3者連続三振。「打たせて取るつもりだったけど、追い込んだので狙った」(スポーツ報知)と、得点を許さなかった。
6回を投げて4安打無失点、自己最多の14奪三振と躍動し、先の戦いも見据えて6回でお役御免となった。「真っすぐのキレが良かった。素直にうれしい」(日刊スポーツ)と汗を拭った。奪三振数については「気にしなかった。ひとつずつアウトを取ろうと思った」(スポーツ報知)と話した。
腰椎分離症からの復活、1年前の悔しさが原動力
1年前の悔しさが成長の糧となっている。エースナンバーを背負った昨春後に腰椎分離症を発症。復帰途上で背番号「10」を背負って臨んだ昨夏は、わずか2イニングの登板に終わった。「結果が残せず、すごく悔しかった」とオフはひたすら走り込み、瞬発系のトレーニングや柔軟、体幹トレに励んだ。リハビリ期間で約10キロ増やした体を「使えるように」バージョンアップさせて最後の夏に臨んだ。
今春の県予選は初戦で県8強入りした磐田東に敗れたものの、自身は5回2失点と力投して手応えをつかんだ。杉本進監督(29)も「試合には負けてしまったけど、ちゃんと投げ切れていた。夏が楽しみになった」(日刊スポーツ)と話すなど、確かな感触を得て本番を迎えた。
同学年の好左腕にライバル意識、「意識もするし、負けたくない」
今年の静岡はまさに左腕王国だ。連覇を狙う聖隷クリストファーの高部陸投手、二刀流男の常葉大菊川・佐藤大介投手、春の王者・知徳の渡邊大地投手(いずれも3年)など、左の好投手が揃う。そんな中、遅れて出てきた寺田投手が奪三振ショーで存在をアピールした。「意識もするし、負けたくない」(日刊スポーツ)と燃える。
この日の勝利の瞬間は、ダッグアウト裏で迎えた。8回に先頭打者で右前打を放って出塁したが、両足太もも裏をつって交代。その後チームはコールド勝ちを収めたが、治療中で試合後の校歌を仲間と歌えなかった。「次は、勝って整列したい」と笑った主役は、島田商と対戦する2回戦を見据え「今日のような投球をしたい。勝って、次は校歌を歌います」(日刊スポーツ)と誓った。
すでにプロのスカウト5球団が視察に訪れているという寺田投手、「今の実力では無理だけど、将来はプロに行きたい」(スポーツ報知)と将来のプロ入りを目指す。そのために大きくホップするためのこの夏にしたい。
【寺田 京祐】 プロフィール
- 氏名: 寺田京祐(てらだ・きょうすけ)
- 所属: 磐田農業高校(3年)
- 出身: 静岡県磐田市
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 180cm、84kg
- 主な特徴や実績: 180センチ84キロの体格から速球を投げ込む大型左腕。2008年7月23日生まれの17歳で、小学2年から野球を始めた。昨春の腰椎分離症発症を乗り越え、オフの走り込みと体幹強化で約10キロ増量して復活。静岡大会初戦の伊豆総合戦では自己最速137キロを軸に6回4安打無失点、自己最多14奪三振と躍動した。すでにプロ5球団が視察に訪れた未完の大器で、将来のプロ入りを目指す。



















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