7月11日から台湾・台中で開幕する新たな国際大会「ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップ」に臨む侍ジャパン大学日本代表が2日、神奈川・平塚市内で直前合宿をスタートさせた。昨年も代表で正捕手としてプレーした青学大・渡部海捕手(4年)が主将になり、初日からブルペンで投手陣の球を受け「守り勝つのがチームの特徴」と自信を深めた。その投手陣の一角を担う東北福祉大・猪俣駿太投手(4年)について、鈴木英之監督(59=関西国際大)が「大学選手権の時よりむしろ良かった」と好調ぶりを見せた。
渡部主将、悪天候の初日から「一歩踏み出せた」
悪天候だったため屋内での座学から開始された合宿、その後、天候に合わせて球場に出ると、小雨が降る中で約2時間にわたってキャッチボールやノック、ティー打撃などで調整した。そんな難しいコンディションの中でも、グラウンドには笑顔で積極的にコミュニケーションを取る渡部海主将の姿があった。代表28人のうち10人が下級生で構成されるチーム。自身も下級生ながら代表に選ばれた経験を持つだけに、後輩への気配りを欠かさなかった。
渡部主将は「天候が悪い分アップから声を出して、チームとして一歩踏み出せた。下級生も多いので、去年(先輩に)していただいたように、緊張している3年生に声をかけることを意識した」(スポーツニッポン)と初日を振り返った。
智弁和歌山出身で代表経験も豊富な主将には、指揮官の信頼も厚い。鈴木監督は渡部主将について「明るくしっかり者。ひたむきさとのバランスもとれた好青年」(スポーツ報知)と評する。6日間の合宿中には2度の練習試合も控えており、渡部主将は「たくさんコミュニケーションを取り、圧倒的なチームにしていきたい」(スポーツ報知)とチームの飛躍を誓った。
ブルペンで確かめた投手力、「守り勝つ」チームへの手応え
捕手である渡部主将は、初日からブルペンに入って投手陣の球を受けた。高い投手力と機動力を今年の大学日本代表の武器と位置づけるチームにあって、その仕上がりをチェックする。球を受けた渡部主将は「誰が投げても抑えられるような素晴らしいピッチャーがそろっている。『守り勝つ』のがチームの特徴」(日刊スポーツ)と手応えを口にした。
日本、米国、台湾、韓国の4チームで争われる今大会。栄えある第1回の頂点を見据え、「台湾に行ったら全員でご飯にいきたい。コミュニケーションを取りながら、いい時間にしたい」(日刊スポーツ)と結束を高めた。
猪俣駿太、監督が「力のある投手」と絶賛する仕上がり
渡部主将が「守り勝つ」と自信を示す投手陣の中でも、この日際立ったのが東北福祉大・猪俣駿太投手だった。仙台六大学春季リーグで最優秀選手賞とベストナイン賞を受賞した右腕は、初日のノックやキャッチボールなど基礎的なメニューから存在感を示した。
鈴木監督は合宿の目的の一つに「状態を見極める」ことを挙げ、「調子のよしあしは誰にでもある。(練習)試合を通して見ていきたい」と語った。その上で、初日の感想として猪俣投手の名を真っ先に挙げ、「東北福祉大・猪俣投手は大学選手権の時よりむしろ良かった」(スポーツ報知)と評価した。さらに「力のある投手が非常に多い」と投手陣全体を絶賛した。
11日に迎える初戦の相手は台湾。指揮官が「機動力のある選手が多い」としたように、走力を生かして守り勝つチームで頂点を目指す。合宿は7日まで6日間にわたって行われ、4日と6日には練習試合を実施して初戦に備える。今秋のドラフトでも注目を集める猪俣投手が、渡部主将の受ける「守り勝つ」チームの中軸として、世界の舞台へ照準を合わせる。
【渡部 海】 プロフィール
- 所属: 青山学院大学(4年)
- 出身: 智弁和歌山高
- ポジション: 捕手
- 主な特徴や実績: 代表経験の豊富な扇の要で、侍ジャパン大学日本代表の主将を務める。明るく面倒見のよい人柄で鈴木英之監督からの信頼も厚く、下級生への気配りでチームをまとめる。投手陣の球を受けて「守り勝つ」チームの特徴を体現するリーダーとして、ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップ初代王者への飛躍が期待される。
【猪俣 駿太】 プロフィール
- 所属: 東北福祉大学(4年)
- 出身: 明秀学園日立高
- ポジション: 投手
- 主な特徴や実績: 仙台六大学春季リーグで最優秀選手賞とベストナイン賞を受賞した力のある右腕。直前合宿では鈴木英之監督が「大学選手権の時よりむしろ良かった」と評するなど、好調な仕上がりで大学日本代表の投手陣を支える。今秋ドラフトでも注目を集めており、国際大会での活躍が期待される。















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