2018年以来8年ぶりの甲子園出場を目指す奈良大付のプロ注目右腕・新城楓雅投手(18)が、夏の高校野球奈良大会2回戦に登場し、その力を十分に見せた。強豪・高田商を相手に7回コールドで2安打1失点で完投勝利。この日はプロ10球団のスカウトが視察に訪れ、自己最速を2キロ更新する150キロをマークしてさらに評価を上げた。
190センチから投げ下ろす直球、自己最速150キロ
新城楓雅投手は190センチの長身から投げ下ろす角度のある直球で押し込み、初回をわずか8球で片付けると、2回も9球で2奪三振と高田商打線を圧倒した。「三振を取ろうとしたら欲が出る。アバウトにストライクを狙った」と話した。
4回に2失策が絡んで1点を失ったものの、7回を2安打、4奪三振の1失点で完投。そしてこの日、自己最速の150キロを計測した。試合後に球速を聞いた新城投手は「え!ほんますか」と驚きの声を上げたが、「ブルペンでは調子が良くなかったけど、いざ試合が始まったらいい感じだった」(スポーツ報知)と手応えを口にした。
プロ志望右腕、巨人スカウトも高評価
春は本調子が出ず苦しんだが、「スピードを出そうとして力だけで投げていたので下半身重視の力まないフォームに見直した」と田中一訓監督や投手コーチの助言もあり、投球動作を修正した。その成果が、この夏の舞台で真っすぐの威力に表れた。
プロ志望を表明する右腕に、この日は10球団のスカウトが視察し、巨人は水野編成本部長、柳館スカウト、岸スカウトの3人態勢で視察した。
巨人・柳館スカウト:「球速があがってもコントロールが乱れていない。制球力がいい」
大阪桐蔭のエース・吉岡投手との旧友対決へ
そんなエースが目標とするのは、大阪桐蔭で同じ背番号1を背負う吉岡貫介投手だ。ともに大阪・大東市出身で、「少年野球のチームが同じで家も近くてよく遊んでました」と切磋琢磨した旧友の存在を明かした。今でも吉岡投手のピッチングフォームを見たり、連絡を取る間柄だという。「甲子園で投げ合いたい」。聖地での再会のため、まずは8年ぶりの頂点を目指す。
20日の3回戦は、今センバツ準優勝の智弁学園と香芝の勝者と対戦する。新城投手は「僕がこのチームでできることは抑えることだけ。なにがなんでも抑えていきたい」と闘志を燃やした。8年ぶりの聖地、そして旧友との再会、秋のドラフト会議と様々な夢を叶えるために、150キロ右腕がマウンドで腕を振り続ける。
【新城 楓雅】 プロフィール
- 氏名:新城楓雅(しんじょう・ふうが)
- 所属:奈良大学付属高校(3年)
- 出身:大阪・大東市(諸福スパイダーズ→守口ボーイズ)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:190cm、85kg
- 主な特徴や実績:190センチの長身から投げ下ろす自己最速150キロの直球を武器とする大型右腕。下半身重視の力まないフォームへの見直しで制球力に磨きをかけ、この夏の奈良大会2回戦では7回2安打1失点の完投勝利を挙げた。奈良大付では1年秋から背番号10でベンチ入りし、プロ野球志望届を提出する意思を持つ。大阪桐蔭の旧友と甲子園で投げ合うことを目標に、8年ぶりの聖地出場を目指す。










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