横浜高・藤平尚真投手が初回3者連続四死球も2打席連続ホームラン、巨人・山下スカウト部長「BIG3」

横浜高, 藤平尚真

高校野球神奈川大会の準々決勝は、横浜高校16-3で横浜隼人に7回コールドで勝利した。ドラフト1位候補の藤平尚真投手が2打席連続ホームランを記録した。この日は日米11球団のスカウトが視察、変わらずの絶賛が続いた。

投球に不安も打撃で挽回

藤平投手はこの日、初回に初球で死球を与えると、12球連続ボールで3四死球でノーアウト満塁のピンチを招いた。このピンチは何とか持ちこたえて犠飛の1点に抑えたものの、2回にはホームランを浴びて2失点、2回までに3点を与えた。2回に自らのヒットなどで4点を奪っていたものの、相手が好投手の場合は命取りになる失点だった。

前日の投球を考慮してブルペンでの投球を通常より20球前後減らしており、「球数が少なすぎて肩が軽すぎたのは予想していなかった。次はしっかりしたい」と話した。藤平投手はこの夏までエース番号を付けられなかったのは、このように序盤に思わぬ失点をする点があったからだが、その点はプロ入り後も気になってくると思う。

それでも5回までを投げて2安打5四死球3失点、最速は148キロを記録し3回から5回までは1安打に抑え得点を与えなかった。

そしてこの日は打撃で輝いた。6回からライト入るとその回にソロホームランを放つ。そして7回、2アウト満塁の場面で打席に入ると、豪快に振りぬいた打球はバックスクリーン左に飛び込むホームランとなった。この日は4打数4安打、2本のホームランに7打点を上げる活躍だった。これで高校通算21本塁打、パワーを証明した。平田監督も「体幹をしっかり鍛えて、投手としてのトレーニングが飛距離につながっていると思う。飛ばす力はプロ級」と話していた。

打撃に高い評価も

この日は日米11球団のスカウトが視察した。

横浜DeNA・稲嶺スカウト:「サイクル安打より難しい。打つ方もたけているいい選手」

巨人・山下スカウト部長:「パワーがすごい。今日の打撃なら打者でもドラフト候補。これだけ打って投げられる高校生はそういない」

阪神・北村スカウト:「上半身の使い方が素晴らしい。腕の振りはやっぱりナンバーワンのピッチャー。セントラルでは打撃も必要。本当にいいセンスをしている。」

千葉ロッテ・林球団本部長:「担当から1位候補との報告を受けている。マウンドさばきは素晴らしく体も大きい。生で一度見ておきたかった。地元にこういう選手がいるのはとてもうれしい」

オリックス・中川アマスカウトグループ長:「昨夏に比べ安定感が増して投球が大人になった。ボールの質が変わったしまだ余力があるのも魅力」

北海道日本ハム・山田スカウト顧問:「投球をすぐに修正する能力がある。打撃は懐が深くてリストを使える。いいものを見た」

藤平投手は千葉県富津市出身で、小学6年生の時に千葉ロッテジュニアに選出されて12球団トーナメントでプレーしており、「うちが獲得したら地元ファンは喜んでくれるでしょうね」と話した。また巨人と日本ハムは打者としての評価もしている。また巨人の山下スカウト部長は「彼と高橋と寺島のBIG3で、今年の甲子園はにぎやかになるのかもな」と話し、花咲徳栄の高橋昂也投手、履正社の寺島成輝投手と藤平投手をBIG3と評価した。

まだ甲子園に向けて2勝が必要。とにかく勝ちきって甲子園に出場する事が、本物のエースの証明となる。

公家選手がチームを救う

立ち上がりにエースで失点をしたチームだったが、2回表に主将の公家響選手が同点に追いつくホームランを放ち、これがチームに勢いをつけた。「藤平の立ち上がりが良くなくて動揺したが、雰囲気が変わればいいと思って振った。ボールがよく見えていた」と話した公家選手、高校通算27本塁打を記録した。

横浜高校は村田雄大選手、石川達也投手の3年生、増田珠選手、福永奨選手の2年生、そして1年生の斎藤大輝選手にこの日は出場しなかった万波中正選手などスターがそろう。

 

2016年度-高校生投手-右投のドラフト候補リスト

2016年度-特Aランクのドラフト候補リスト

国内9球団のスカウトが熱視線を送った。巨人・山下スカウト部長は「今日みたいな打撃をすれば(打者の評価も)あるよね。パワーがある」と優れた身体能力を絶賛。花咲徳栄の高橋昂也(こうや)投手(3年)、履正社の寺島成輝投手(3年)らドラフト上位候補と並べて「彼と高橋と寺島のBIG3で、今年の甲子園はにぎやかになるのかもな」と期待度を示した。

 この夏は地方大会初視察だったというロッテ・林球団本部長は「体も大人びている。ウチの地元(千葉市シニア)出身で、打撃も楽しみですね」。巨人・山下スカウト部長は「履正社の寺島(成輝)、花咲徳栄の高橋(昂也)と“ビッグ3”。甲子園に出てくるなら楽しみ」と期待を膨らませた。

指揮官が「飛ばす力はプロ級」とうなずけば、25日の5回戦・向上戦を6人態勢で視察している巨人の山下哲治スカウト部長は、スタンドで「今日の打撃なら打者としてもリストに入ってくるな」と舌を巻いた。投げて、打って。両方を磨いた「二刀流」の極致には今、日本ハムの大谷がいる。

ロッテ・林信平球団本部長は今夏地方大会を初視察。藤平について「担当スカウトからは1位候補だと報告を受けている。体格が良いし打撃も良い。落ち着いている」と絶賛した。藤平は千葉県富津市出身で、小学6年時にはNPBジュニアトーナメントに出場するロッテJr.に所属していたとあって「うちが獲得したら地元ファンは喜んでくれるでしょうね」と熱視線を送っていた。


PAGE TOP