ドクター0、浦和学院の江口奨理投手が初戦の龍谷大平安戦に続き完封勝利を挙げた。昨年秋も5試合で完封している江口投手がドクター0ぶりを発揮した。
完封
江口奨理投手は昨年秋の関東大会で桐光学園、東海大甲府を完封した。また明治神宮大会では初戦の東海大四を6回コールドながら完封し、秋は13試合に登板し8試合に完投、その内5試合は完封している。
今大会でも初戦の龍谷大平安戦では延長11回を投げ抜いて3安打完封、大曲工戦は1失点も完投、そしてこの日は県岐阜商を4安打で完封した。昨年秋から公式戦16試合で7試合を完封している。
対戦相手 | 登板 | 回 | 安打 | 三振 | 四死 | 失点 | 自責点 |
龍谷大平安 | 完封 | 11 | 3 | 5 | 5 | 0 | 0 |
大曲工 | 完投 | 9 | 10 | 6 | 3 | 1 | 1 |
県岐阜商 | 完封 | 9 | 4 | 7 | 3 | 0 | 0 |
計 | 防御率1.73 | 29 | 17 | 18 | 11 | 1 | 1 |
170cm68kgの体で球速も130km/h前後だが、カーブ、スライダー等の変化球を絶妙のタイミングで投げ、ストライクゾーンにもストライクゾーンから外れていく所にも投げることができる。相手打者の動きをギリギリまで見て投げる事もできるようだ。抜群のテクニックで完封を続けている。
次の対戦相手は東海大四、昨年の明治神宮大会で6回コールドで10-0で完封している相手だが、それだけに油断はできない。
「ゼロに抑えられた。投げ合えてうれしかった。自分は(高橋と)タイプが全然違う。でも勝負強さ、ピンチで抑えてやるという気持ちでは負けない」
一回こそ制球が乱れて2四球を与えたが、二回からは「体全体で腕を振って投げることを意識した」と修正。130キロ台前半の直球とカットボールで内角をつきながら、チェンジアップを振らせ、六回までは安打を許さない。7三振を奪い、被安打は4に抑えた。
6回までノーヒット投球で初戦の龍谷大平安(京都)戦に続き今大会2度目の完封となった。3試合で1失点の左腕は「三振を奪うタイプじゃない。野手がしてくれた完封です」とバックに感謝。高橋との投げ合いは楽しんだと振り返り、「次もいつも通り投げたい」と冷静だった。
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