ドラフト上位候補投手にアクシデントが続いた。近畿大の152キロ右腕・畠世周投手は、右肘の痛みを訴えて登板を回避、また九産大の高良一輝投手も右肩の張りが出て5回途中で降板した。
畠世周投手
畠世周投手は186cmの大型右腕から152キロの速球を投げ、実績はまだまだもプロがドラフト上位候補として注目をする。ラストシーズンとなった今秋は、開幕の同志社大戦で9回を投げて9安打3失点とまずまずの投球を見せていた。
しかしその登板後に右肘痛を訴えると、近大の田中監督は「右肘のネズミを持ってまして、病院からは本人次第と聞いている」と話し、遊離軟骨によるものという事が分かっていた。遊離軟骨は多くの野球選手が経験する職業病のようなもので、その中で投げていく投手もいる。田中監督は「エースの自覚、これからプロに行くという自覚の問題」と厳しい言葉を投げかけた。
ただし畠投手にとっても今は非常にナーバスになる時だと思う。プロ志望届を提出するという決断をしたようだが、それまでの悩みだったり、また今季の成績次第でドラフト会議での指名の状況も変わってくるかもしれないし、肘の症状を悪化させてしまえば、プロ入りを断念せざるを得なくなるかもしれない。
そういう状況も踏まえて周囲のサポートが必要な状況だろう。
高良一輝投手
また九産大のエースでドラフト上位候補として注目される高良一輝投手は、先日の復帰登板に続きこの日も先発をした。無失点の好投を続けていたが4回途中から肩の張りが出てきて、5回途中で降板をした。
高良投手は「肩に違和感が出たのは初めて。よくわからないけど来週は大丈夫だと思う」と話した。大久保監督も「力が入り過ぎたのかもしれない。大したことはない」と話し、点差も開いていたことから大事を取って降板させた。
少し不安を感じさせるが、次の登板に注目される。
近大のエース・畠の離脱について田中秀昌監督(59)は「右肘のネズミ(遊離軟骨)を持ってまして。病院からは『本人次第』と聞いている」と説明した。4日の同大戦後に訴えたそうで、現時点で投球再開のメドは立っていない。近日中にプロ志望届を提出するが、田中監督は「エースの自覚、これからプロに行くという自覚の問題」と厳しい表情だった。
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