千葉ロッテ・西野勇士投手が育成ドラフトから1億円プレーヤーに、2008年ドラフト指名選手を振り返る

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千葉ロッテのリリーフエース・西野勇士投手が4000万円アップの1億円で契約更改をした。育成ドラフト出身では2人目となる1億円プレーヤーとなった。

入団7年目

西野選手の成績と年俸の推移は下表のとおり。

年度SH防御率年俸
20091軍登板なし240
20101軍登板なし240
20111軍登板なし250
20121軍登板なし250
20132496003.80440
201457113191.862,640
201554123441.836,000
2016      10,000

西野選手は新湊高校出身で、2008年の育成ドラフト5位で千葉ロッテに指名された。育成選手として4年間プレーし、年俸200万円台でプレーを続けた。育成時代は周囲から「プロ野球選手じゃない。練習生だ」と言われ、「他の選手と同じことをやっていると追い越せない」と年俸からジム通いの費用を捻出していたという。

プロ野球選手の年俸には野球の道具代なども含まれる。有名選手でなければメーカーから用具の提供はされないため、すべて自分で用意する必要があるため、かなりの額となる。育成選手の年俸でジム費用を捻出するのは非常に大変だっただろう。

しかし2012年の11月に支配下登録をされると、2013年に先発投手としてローテーションに入り9勝を挙げ年俸は2640万円に、2014年はリリーフとして31セーブを挙げ侍ジャパンでもリリーフを務めるなどして年俸は6000万円、そして今年は終盤に故障をしたものの34セーブを挙げ、1億円に到達した。

高卒選手という事もあったが育成で4年間待ってくれたことも素晴らしいし、そして250万円から4年で1億円に到達というのも夢がある。育成ドラフト指名から1億円プレーヤーになったのは巨人の山口鉄也投手に続き2人目となった。山口投手は現在は3年10億円以上と言われる複数年契約を結んでいる。

2008年ドラフト指名選手では3番目の高給取り

2008年ドラフト情報(旧ドラフトホームページ)を見ると、2008年は東海大相模の大田泰示選手が抽選となった年で、注目株の少ない年だった。その中で福岡ソフトバンクの5位・摂津正投手が4億円で年俸最高額となっている。

オリックスのドラフト3位・西勇輝投手が今年推定1億2千万円で契約更改をし1億円プレーヤーとなった。西武3位の浅村栄斗選手、また日本ハムの中島卓也選手や杉谷拳士選手などの高校生組が頭角を現しつつある。その中で高校卒で育成5位指名の西野投手が一気に3番目の高給取りとなった。千葉ロッテは育成6位の岡田幸文選手も早くから活躍をみせており、育成ドラフトの成功チームだった。

一方で、東京ヤクルトのドラフト1位・赤川克紀投手は3年目に6勝、4年目に8勝を挙げるなど世代を代表する活躍を見せていたが、その後は苦しみ今年引退を決意した。また巨人のドラフト5位だった笠原将生選手は野球賭博のため契約を解除され、無期失格処分とされた。

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