花巻東の千葉翔太選手が日本大学のスポーツ推薦入試に合格した。
カット打法
千葉選手言えば、今年の夏の甲子園、鳴門との準々決勝で板東湧梧投手の球を次々とカットし、合計41球を投げさせて賛否両論を巻き起こした。その後、審判部より「スリーバントとみなす」という異例の通達により、準決勝ではノーヒットに終わった。カット打法についてはルール的には問題は無く千葉選手の磨いてきた技術だが、セカンドベース上での動きを注意されたり、炎天下の大会での準々決勝で、投手の疲労がピークになっている中でのカットに観客が投手に贔屓した面もあった。
どんな世界でもそうだが、新たな技術や方法をしようとした先行者には、風当たりが強くなる。千葉選手の技術で野球と言うスポーツを変える可能性もある。現にこれまで議論されてこなかったカット打法について、高野連はスリーバントとみなすという新たな見方を示すなどルールを変えた。
この技術は本人も周りの指導者の潰さずに伸ばしてほしい。
プロで戦うために
その千葉選手はスポーツ推薦で日大に合格した。日大は東都リーグの2部で低迷しているが、1部に昇格するために、この勝利に強い執念を見せるリードオフマンを補強した。他大学をかき回して、1部昇格の原動力になってほしい。
千葉選手は「持ち味は出してゆきたい」とはなしたが「大学ではパワーを付けたい」と話した。9月以降は木製バットで練習をしている。甲子園では野手の間を痛烈に抜けるヒットもあり、鳴門戦では4四球を選ぶ選球眼、そして50m6.0秒の俊足とそれを生かした広い守備範囲がある。
木製バットで鋭い打球を飛ばすためには、当てるだけでなく運ぶ力が必要とされる。大学では2部リーグとはいえ、150km/h近い球を投げる投手が相手となる。パワーをつけて木製バットも自分の思い通りに扱えるようになれば、4年後にドラフト候補として名前が挙がってきそうだ。
とにかく4年間、周りの声を気にせずに思い切りプレーして欲しい。
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