今夏の北北海道大会で4強入りした士別翔雲の最速145キロ右腕・大橋広翔投手(3年)が、首都大学野球連盟2部の桜美林大学にAO入試で合格したことが分かった。スカウトからも注目された逸材は、U-14北海道選抜の元チームメイトであるオリックス4位・窪田洋祐外野手(札幌日大高)との4年後のプロでの再会を誓った。
ドラフト会議は「率直に悔しかった」
プロ志望届の提出も視野に入れていた士別の宝・大橋広翔投手だったが、夏の大会後にスカウトからの問い合わせがなく、「厳しいという話になった。早めに諦めて大学にしたほうがいい」と、高校からのプロ入りを断念し、進学に切り替えた。
10月のドラフト会議は、インターネット中継でその行方を見守った。同世代の選手が次々と指名される中、U-14北海道選抜で共にプレーした札幌日大高の窪田洋祐選手がオリックスから4位指名。「おめでとう」と祝福のメッセージを送ったものの、「率直に悔しかった」と本音を漏らした。
桜美林大への進学については、「一番の目標のプロ野球選手を達成できなかった思いもあるが、自分を高く評価してくれた。4年後を目指せたら」と話し、高く評価された大学へと進学を決めた。
ライバル窪田へ闘志「先に活躍する」
先に夢を掴んだライバルの存在が、大橋投手の心に火をつけた。「必ず4年後、即戦力として入って先に活躍するという気持ち」と、4年後にプロ世界に入る事を固く誓った。
大学での目標は明確だ。まずは平均球速を150キロまで引き上げること。そして、所属する桜美林大学を1部昇格へ導くことだ。「名寄支部からは甲子園に行ったことがないということで、本気になって甲子園を目指した。悔しいが多い3年間だった。この悔しさをぶつけて、まずは1部に上がれるように貢献したい」。大志を抱き、18年間過ごした北の大地を離れる。
大橋 広翔 プロフィール
- 氏名:大橋 広翔(おおはし ひろと)
- 所属:士別翔雲高校 3年
- 出身:北海道士別市
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:182cm・87kg
- 主な特徴や実績:最速145キロの本格派右腕。今夏、チームを北北海道大会4強に導いた。U-14北海道選抜経験あり。桜美林大学に進学し、4年後のプロ入りを目指す。







コメント