読売ジャイアンツからドラフト2位指名を受けた早稲田大学の田和廉投手(22)が221日、都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1200万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号は、かつて昭和の怪物・江川卓氏も背負った「30」に決定。最速152キロの変則右腕は、偉大なレジェンドの番号を継承することに表情を引き締め、「江川さんに追いついて、追い越していかなければならない」と力強く宣言した。
伝統の背番号「30」を背負う覚悟
提示された背番号「30」の重みを、若武者はしっかりと受け止めた。「江川さんに追いついて、追い越していかなければならない。30番といえば田和廉だと言ってもらえる番号にしていきたい」。かつて巨人のエースとして君臨した江川卓氏の背中を追いかけ、そしていつかはそれを超える存在になることを誓った。
水野雄仁編成本部長も「1年目からどんどん1軍で勝負して、大事なところで投げてもらいたい」と、即戦力として大きな期待を寄せている。
最速152キロ変則右腕、救援の切り札へ
田和投手の武器は、サイドスローに近いスリークォーターから繰り出される最速152キロの直球だ。独特の軌道を描くそのボールは「魔球」とも称され、打者を幻惑する。早稲田大学では2年時にトミー・ジョン手術を経験する苦難も味わったが、見事に復活を遂げ、リリーフエースとして君臨した。またまだ未完成だがシンカーも独特の動きを見せ、可能性を感じてのドラフト2位指名だった。
変則フォームから剛速球を投げ込むスタイルはプロでも希少。「大事なところで投げてもらいたい」という球団の言葉通り、緊迫した場面での火消し役やセットアッパーとしての活躍が期待される。
西武の潮崎投手のようにシンカーを使って球界を代表するリリーバーになって欲しい。
田和廉 プロフィール
- 氏名: 田和 廉(たわ・れん)
- 所属: 早稲田大学(22歳)
- 出身: 京都府(早稲田実業高校卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 183cm、88kg
- 主な特徴や実績: 最速152キロの直球とシンカー気味に沈む変化球を操る変則右腕。早実高から早大へ進学し、トミー・ジョン手術を乗り越えて復活。2025年ドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名を受ける。背番号は30。









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