1988年以来の甲子園を目指す法政二が、神奈川大会1回戦で森村学園に7-0の7回コールド勝ちで初戦を突破した。先発したエースの143キロ右腕・松田早太投手(3年)が、7回参考記録ながらノーヒットノーランと圧巻の投球を披露。初回の先頭打者から三振を奪うと、7回を投げて7奪三振、無安打無失点に封じ、38年ぶりの聖地へこれ以上ない好スタートを切った。
初回先頭から快調、人生初のノーヒットノーラン
松田早太投手は初回、先頭打者から三振を奪うと、その後もテンポよくアウトを積み重ねた。最速143キロの重い直球とカーブを武器に、2四球を出した5回以外は二塁を踏ませない投球で森村学園打線を封じ込めた。「今日は力みなく投げられた」と、快調な滑り出しを振り返った。
5回は先頭に四球を与えたものの、次打者の左前への打球を左翼手が素早く二塁へ送球し、走者を封殺。味方の攻守にも支えられ、7回を投げ7奪三振、2四球で無安打無失点にまとめた。打線も9安打7得点と投打がかみ合っての快勝だった。
人生初のノーヒットノーランだったが、「意識はしていなかった。5回くらいに監督さんに(ノーヒットだと)言われた」(サンケイスポーツ)と冷静だった。それでも右腕は満足しなかった。「70点くらい。(回の)先頭のフォアボールは秋から言われてきたことだったので、そこは少し甘かった」(サンケイスポーツ)と、5回の制球の乱れに厳しい目を向けた。
昨秋からエースを務め、秋季神奈川大会は準優勝。42年ぶりの選抜出場を目指して臨んだ関東大会では、1回戦で花咲徳栄(埼玉)に9点リードからまさかの逆転負けを喫した。「個々のバッターの能力が高かった。上に上がるとこういうバッターがいると身に染みた」とレベルの高さを痛感し、コースの投げ分けや新しい変化球の習得に励んで投球の幅を広げた。この日の投球には「去年の夏よりは大分落ち着いて投げられた」と、進化の手応えをにじませた。
プロ注目の榑松選手は2安打、スカウトの父は宮崎へ
打線では「4番・二塁」の榑松正悟選手(3年)が2安打を放って援護した。父が巨人のスカウティングディレクターを務める4番打者が、遊撃内野安打と中前打でエースを盛り立てた。7回1死一塁では申告敬遠され、「警戒してくれたことは自信につながる。打者として誇りに思う」(スポーツニッポン)と胸を張った。
この日、巨人のスカウティングディレクターを務める父は、視察のために宮崎へ向かっており、この日は観戦もできなかった。しかし、自分の打撃をすることをアドバイスされ、それを実践した。
11日の2回戦は鶴見との顔合わせとなる。松田投手は「投げさせてもらっている時は常に自分がやりきるんだという気持ち。チームを引っ張っていけるようにやっていきたい」と意気込んだ。ノーシードからの出場だが、「自分が秋負けて、春負けてっていうところで、チームのみんなとやってきたこと、それを全部出しきれるまでやり切りたい」と、38年ぶりの聖地へ力強く言い切った。
【松田 早太】 プロフィール
- 氏名:松田早太(まつだ・そうた)
- 所属:法政二高校(3年)
- 出身:東京都品川区(ジャイアンツアカデミー→法政二中)
- 生年月日:2008年10月28日
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:176cm、81kg
- 主な特徴や実績:最速143キロの重い直球とカーブを武器とする法政二のエース右腕。幼稚園年中で野球を始め、小学校時代はジャイアンツアカデミーでプレー、東京六大学野球に憧れて法政二中へ進んだ。江川卓氏を目標にワインドアップの投球フォームと質の高い直球を追求する。2年秋からエースを務め、秋季神奈川大会準優勝で関東大会も経験。神奈川大会初戦の森村学園戦では7回参考記録ながら7奪三振無安打無失点と人生初のノーヒットノーランを達成した。38年ぶりの甲子園出場へ、チームを引っ張る活躍が期待される。














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