昨年夏の甲子園で2本塁打を放つなど高校通算30本塁打を誇る日大三の主将・田中諒捕手(3年)が12日、進路をプロ一本に絞ったことを明らかにした。第108回全国高校野球選手権西東京大会1回戦(スリーボンド上柚木)で翔陽を15―0の5回コールドで下した試合後、「プロ一本です」と明言した。
初回に先制の一打、252日ぶりの実戦でチームの緊張を解く
日大三は2月に部員のSNS不適切利用で3か月の対外試合禁止処分を受け、春季大会の出場を辞退した。今夏はノーシードで臨み、昨秋以来252日ぶりの公式戦となった1回戦で田中諒捕手は、初回1死三塁、鋭いスイングから放った打球は左翼フェンスを直撃する先制二塁打となり、久々の実戦に臨むチームを勢いづけた。
3回2死二、三塁では中前へ2点適時打。2安打3打点に2四球を加えて全打席で出塁し、「全員の緊張が解けた感じはあった。今まで経験していなかった分、1勝を経験できたことは良かった」(スポーツ報知)と手応えを口にした。
進路は「プロ一本」、甲子園2発の右の長距離砲が明言
そして試合後に、自らの進路について「プロ一本です」と明言した。昨夏の甲子園では2年生ながら4番を任され、2回戦の豊橋中央戦と準々決勝の関東第一戦で左翼へ本塁打。2024年春の低反発バット導入後では初となる1大会複数本塁打を記録し、チームの準優勝に大きく貢献した。全国にその名を知らしめた強打の捕手が、今秋のドラフトで指名を待つことになる。
昨夏の甲子園では「4番・一塁」で出場していたが、昨秋からは本職の捕手にコンバートされた。この日は先発した1年生右腕・溝大駕投手が制球を乱す場面もあったが、巧みにリードして3回1安打無失点の好投に導き、頼もしさを増した姿を示した。
5月上旬の対外試合再開後は「もう1回、一つになってやっていこう」と呼びかけ、ナインをまとめてきた。主将の一打からつながった打線は3回、4回にそれぞれ7点を奪い、5回コールドで初戦を突破。次戦は14日、府中西との2回戦に臨む。「この勝ちで緊張は解けたので、一球一球を大切に全員で頑張ってやっていきたい」と気を引き締めた。
進路をプロ一本に絞った決意を胸に、最後の夏へ挑む強打の捕手。今秋のドラフトでの指名へ向け、まずは主将としてチームを西東京の頂点に導けるかが注目される。
【田中 諒】 プロフィール
- 氏名: 田中諒(たなか・りょう)
- 所属: 日大三高(3年・主将)
- 出身: 東京都(深川ジャイアンツで野球を始め、晴海中では東京玉川シニアに所属。小6で読売ジャイアンツジュニアに選出)
- ポジション: 捕手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、100kg
- 主な特徴や実績: 高校通算30本塁打を誇る右の長距離砲。昨夏の甲子園では2年生4番として2本塁打を放ち、低反発バット導入後初の1大会複数本塁打でチームの準優勝に貢献した。昨秋からは本職の捕手に転向し、今夏の西東京大会初戦では2安打3打点と全打席出塁で5回コールド勝ちをけん引。進路をプロ一本に絞った強打の捕手として、今秋ドラフトでの指名が期待される。








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