静岡高校が春夏通算40度目となる甲子園に登場する。今年のチームはエース・池谷蒼大投手が安定した投球を見せる形で、池谷投手も明治神宮大会のリベンジに燃える。
静岡高校
静岡高校は、2年前は堀内謙伍選手、内山竣選手、安本竜二選手といった強力クリンナップで、昨年は村木文哉投手と鈴木将平選手が軸となり守備と機動力も生かせるチームだった。そして今年も、エース・池谷投手と控えの竹内奎人投手、1年生で4番を打つ成瀬和人選手が軸となるしっかりしたチームに仕上がっている。
池谷投手は最速144キロを投げる左腕投手で、昨年秋は14試合99回1/3で114個の三振を奪ったドクターK、静岡大会では先発した5試合で2ケタ奪三振を記録している。明治神宮大会では初戦で早稲田実と対戦し、制球が定まらずに7四死球を与え、清宮選手に2安打を許すなど、8回6安打7四死球で5失点で敗れた。しかし三振は7つを奪っている。
元々三振を奪うタイプではなかったという池谷投手は、昨年夏に、花咲徳栄の高橋昂也投手のフォームを参考にすると「夏から秋にかけて直球の質が成長したんだと感じられた部分がありました」と話し、三振を奪える投手となった。
体力アップ
池谷投手は高校に入学して6月に疲労性腰痛を発症し、その後半年間はノースローで体幹と筋力強化に専念した。「その時期が大きかった」と話す池谷投手は、昨年秋に早稲田実に負けた悔しさをバネに、このオフはさらなる強化に取り組んでいる。
甲子園は球速が出る球場で、最速144キロの更新もあるかもしれない。140キロ後半の速球を何度か記録する事になれば、スカウトも騒ぎ出すかもしれない。
夕食は毎日1.3kgの白米を食べ、回転寿司では51皿を食べるという池谷投手、175cm76kgという体だがチーム1の大食漢で、内臓の強さを見せている。センバツでの投球に注目したい。
また静岡高校では控え投手の竹内奎人投手も中学時にU15代表入りしており、最速141キロの速球と多彩な変化球を投げる投手。昨年秋以降の背番号1を池谷投手に奪われたが、「自分が主役になるつもりで準備してきたことを全部出したい」と話す。ちなみに竹内投手は将来の夢は医師になることだという。
もう一人、1年生で4番を打つ成瀬和人選手にも注目される。
センバツ大会の注目選手【投手編】 映像あり
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