佐々木麟太郎選手の決断から始まった東都リーグ大学生への集中、各球団のスカウトの評価など熟慮続く

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豊富と言われる大学生投手の中で、特に注目されたのが東都リーグの各大学のエースたち。すでに青山学院大の常広羽也斗投手に広島が1位指名を公表すると、埼玉西武が武内夏暉投手の1位指名を公表し、巨人も中央大の西舘勇陽投手の1位指名が有力となった。

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この秋のスカウト評価

夕刊フジでは、この東都リーグの投手の評価についての記事が書かれているが、在京球団のチーフスカウトは、「高いレベルでそろっているのか、そこそこのレベルが多いのかといわれれば後者だ。経験値の高い投手は多いが、2018年のドラフトに近いと思う」と話し、東洋大の甲斐野投手、梅津投手、上茶谷投手が注目された2018年のドラフト会議と比較をしているという。

青山学院大の常広羽也斗投手について1位指名を公表した広島の苑田統括部長が、「直球の速さも伸びも制球力もある。勝てる能力がある。間違いないよ」と評価し、白武スカウト部長も「秋はみんな調子が悪いが、選手権でいいところを見ているし、評価は一番なのでもう揺るがない」と話し、「うちが早かっただけで、よそもこれから手を上げるかもしれない」と競合も示唆した。

これについて北海道日本ハムの山田スカウト顧問は、「勝てる投手という見立ては私も同じ。安定感なら今ドラフト最上位。肝心なところで点を与えない能力がある。」と評価する。一方で、「広島の宣言は効いている」と広島の1位指名公表が他球団に影響を与えているとした。

山田氏は「2球団競合なら大いにアリだろう。でも3分の1はキツイ。外れた場合、さらに競合する可能性があるし、もう目ぼしい候補が残ってない可能性もあるからね」と指摘し、「4、5球団以上の競合なら外れた球団でもう一度仕切り直せるが、それも考えにくい」と話す。多くの球団が特定の選手に指名が集中すれば、まだ指名されずに残っている選手がいる一方で、2球団、3球団くらいの重複が複数人になると、外れ1位で指名する選手の数も少なくなり、その選手に外した球団が集中するため、苦しくなるという。

また巨人が1位指名有力となった中央大の西舘勇陽投手については、10月17日の1回戦で中央大vs亜細亜大などの試合が行われた日に、巨人は水野スカウト部長など6人態勢で視察をしていた。一方で常広投手の登板が予想された18日には1人しか訪れず、常広投手の1位指名は無いと予想されていた。セ・リーグのスカウトは「常広はもう行かないということだろう。原監督から阿部監督に代わったことで、ドラフト戦略も変わってくるはず。新監督の母校の西舘に行くのではないか」と話している。

また東洋大の細野晴希投手については、パ・リーグの球団幹部が「高校代表との壮行試合でマークした158キロはインパクトがあった。左腕から150キロ台を常時出せるパワーは群を抜く」と話す一方で、「今秋のリーグでも39回で22四死球。制球力に難があるので、二の足を踏む球団は少なくない」と話す。ただし、他の球団のスカウトは「改善方法はある。細野は体の開きを抑えようとインステップする癖があり、スムーズな投球動作の邪魔をしている。本人も真っすぐな踏み出しに直そうとしているようだが、試合が進むと元に戻るみたい。プロで時間を掛ければ大化けできる」と話している。

そして国学院大の武内夏暉投手についてそのスカウトは、「185センチの長身でも安心して見ていられる。この秋に自己最速153キロをマークした伸びしろに加え、安定感という即戦力性をみると、全体でも一番人気の可能性も考えられる」とこの秋で左腕NO.1になったと話した。

亜細亜大の草加勝投手について、北海道日本ハムの大渕スカウト部長は「派手さはないが時にサイド気味に投げてみたり、打者を打ち取る術を持っている。いつも160キロのボールで圧倒する必要はないんですよ。何らかの手段でほんの少しだけ上回れば良いわけで、彼は常にその方法を嗅ぎ付けようとする。その嗅覚がすごいし、手段をたくさん持っている」と総合力を評価する。

佐々木麟太郎選手の決断から始まった

記事では佐々木麟太郎選手の動きについても書かれていた。ある球団の東北担当スカウトは、「1位指名を考えていたパ・リーグ3球団は方向転換を余儀なくされたのではないか」と話し、「西武、日本ハムが熱心だった。あと動きが怪しかったのはオリックス。投手がある程度そろい3連覇で余裕もあった」と、3球団が獲得に動いていたと話す。

いずれにしても佐々木麟太郎選手という大きな存在が抜け、東都リーグの投手たちに注目が集中している。その中で誰を1位指名に選ぶのか、誰を最も高く評価するか、そして他球団は誰を指名してくるのか、各球団の熟慮は続く。

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