今年のドラフトの目玉、創価大の田中正義投手が今日プロ志望届を提出する。9月17日まではメジャーへの思いも強く、直接MLB入りも考えていたという。また池田隆英投手もプロ志望を表明した。
まずは日本で
田中正義投手は「チャンスがあれば逃したくないと思っていたけど、今年はうまく行かないことが多かった。自分でまずは日本でやろうと決めました」と話し、日本のプロ野球志望を表明した。しかし、「9月の共栄大戦あたりまで悩んでいた」と、真剣に直接MLBに行くことを考えていたという。
12球団がドラフト1位候補に名前を挙げる田中投手が、日本のプロ野球を拒否しメジャー志望という事になれば、大谷翔平選手以来の衝撃が走ることになっただろう。再び強硬指名かそれとも回避かと12球団の右往左往する事になった。しかしプロのスカウトがハラハラした今年春のリーグ戦での肩の故障によって、まずは日本でという事になった。昨年秋の完璧ともいえる投球を今年も続けていたら、メジャー入りへ気持ちが傾いたかもしれない。
創価大の岸監督も「現実をしっかり見ないと。マー君や岩隈、ダルビッシュ見たいに実績を残して、誰からも認められる選手にならないと笑われるぞ」と話したという。
また、メジャーリーグのスカウトが積極的にアプローチしていたと、田中投手の両親が岸監督に伝えていたようで、影でいろいろと動いていたようだ。
将来はメジャー
まずはメジャーへの気持ちを封印し、日本のプロ野球で活躍を目指す。「指名していただいた球団で必死にやって、結果を残すことしか考えていない。先を見ていいことはないので、いつまでに行きたいとかはない」と話した。
プロでの目標には「200投球回には想像もつかない凄さがあると思う」と話し、200イニング投球を挙げた。また「160キロ出せたらうれしいけど、ゴールにはしたくない」と球速についてはこだわりは持つものの目標とはしないと話した。
東北楽天、北海道日本ハム、横浜DeNAなど今年のNO.1選手を狙うと話す球団は、田中正義投手の指名が濃厚とみられる。故障の影響はあるとはいえ、今年NO.1なのは間違いない。
池田投手もプロ志望
また創価大の池田隆英投手も、今日、プロ志望を提出する。151キロを投げる本格派右腕で、大学時は故障に悩まされたものの、「いろんな方に支えられてこの場に立てている。感謝したい」と話し、「評価していただけるところで一生懸命やって結果を出したい」とプロ志望を表明した。
こちらも素質では田中投手に引けを取らないとも評価され、球団によってはかなり高い順位で指名を考えている可能性がある。
米大リーグのスカウトが積極的にアプローチしていたが断念した。田中の両親が1日に岸雅司監督(61)を訪ねて伝えたという。「オレの分からない正義の思いも聞いたし、葛藤もあったと思う。夢はもってほしいが、まずはしっかり日本でやるということでスッキリしました」と岸監督は説明した。
「昔からどこのファンというのもない。選んでいただいたところで、しっかりやれるようにしたい」と12球団OKの意向。ただし、目標は大きい。「200イニングとか、沢村賞には憧れはある」と本格派の先発右腕を目指す決意を明かした。
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