東京新大学リーグが開幕し、杏林大が創価大に5-3で勝利した。3年の松本悠希投手が8回1失点の好投を見せた。
150キロ右腕
松本悠希投手は細田学園出身で、173cmと体は大きくないものの手足が長く使えるフォームで130キロ後半の速球を投げ、埼玉大会で好投を見せていた。現在は最速は150キロを記録しており、昨秋は防御率0.44で最優秀防御率に輝くなど、リーグを代表する投手になっている。
この日はリーグの強豪・創価大との対戦で、創価大のドラフト候補・森畑侑大投手との対決となったが、143キロの速球を軸に8回を投げて4安打5奪三振1失点、7四球と制球には苦しんだものの、エース対決を制した。「今年初めから取り組んできたスプリットもうまく使えた。慎重になったのと雨で足場が悪くて球数が多くなったが、秋に打たれた創価大を抑えられて良かった」と話した。
杏林大は今年から、昨年まで立教大を率いてきた溝口監督が就任し、松本投手も「新しいサインプレーも増えて、今までとは違ってきた」と話す。その溝口監督は杏林大での初勝利に「とにかく初戦をとれればと思っていたので、いい1勝。何はともあれ、勝てたのが大きい。チャレンジ精神をもってやってくれた。リーグも、チームもまだまだ手探り。この1勝はうれしいが、ここから」と話し、エースには「松本は本来はもっといいと思う。球数も多くなって最後は代えたが、彼の身上の粘り強さは出ていた」と話し、厳しさも見せていた。
一方、ドラフト候補として注目された森畑投手は本来の調子ではなく、1回0/3で5失点して降板した。期待をされていた右腕だけに、このスタートは心配になる。

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