第56回明治神宮大会が14日に開幕し、佛教大学（関西第1代表）が日本文理大学（九州4連盟）に8-0で7回コールド勝ちし、4年ぶりの初戦突破を果たした。広島からドラフト5位指名を受けた191cm右腕・赤木晴哉（はるや）投手（22）が先発し、6回を3安打無失点、9奪三振と圧巻の投球を披露。ドラフト指名後の初登板で、昨年の神宮大会での雪辱を果たす快投を見せた。
昨秋の雪辱、新球カーブで6回零封
昨年の神宮大会1回戦、赤木晴哉投手は救援登板で3回3失点と打ち込まれ、チームも初戦で敗退した。その相手・創価大学には、今秋阪神から1位指名された立石正広選手がおり、「全国の壁を実感した」という。その悔しさを胸に臨んだ最後の大舞台。ドラフト指名後初となるマウンドで、成長した姿を見せつけた。
この日は、「ドラフト指名などは気にせず、目の前の試合に勝つことだけを意識した」と話し、最速149キロのストレートと得意のフォークボール、そして、昨年の反省から磨いてきた新球のカーブもさえわたり、「緩いボールを使って真っすぐを速く見せる部分でしっかり使えた」と、6回を3安打9奪三振無失点に抑え、チームのコールド勝ちを呼び込んだ。
大型右腕で剛球投手なのは間違いないが、粘り強く崩れないのも特徴で、その良さを十分に見せた投球だった。
次戦はドラ1対決！「格上の相手にしっかり投げたい」
2年連続の神宮大会で、見事に昨年のリベンジを果たした。次戦の相手は、大会連覇を狙う王者・青山学院大学。青山学院には中日からドラフト1位指名されたエース・中西聖輝投手（4年）や、横浜DeNAのからドラフト1位指名された主砲・小田康一郎選手がおり、ドラフト指名選手同士の対戦が実現する可能性が高い。「相手はドラフト1位。格上の相手にしっかり投げていきたい」と話し、同じ大学生投手の中西投手には「ドラフト1位の投手に投げ勝ちたいです」と闘志を燃やした。
赤木 晴哉 プロフィール
- 氏名：赤木 晴哉（あかぎ はるや）
- 所属：佛教大学 4年
- 出身：天理高校
- ポジション：投手
- 投打：右投右打
- 身長・体重：191cm・86kg
- 主な特徴や実績：2025年ドラフト5位（広島）。最速153キロの大型右腕。大学3年春に完全試合を達成。神宮大会初戦で6回3安打9奪三振無失点の快投。
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