三菱自動車岡崎の１５２キロ左腕・坂巻拳投手に１１球団視察も日本ハム「悪い方が出てしまった」

三菱自動車岡崎の187cm94kgの大型左腕・坂巻拳投手は、最速152キロを投げる投手として、この日も11球団のスカウトが視察に集まるなど注目されている。

146キロ止まり

坂巻拳投手はこの日の都市対抗東海地区2次予選の初戦、ジェイプロジェクト戦で、2点を勝ち越した直後の7回2アウト1塁の場面で、リリーフとしてマウンドに上った。

しかし、四球を与えてピンチを広げると、レフト前に同点に追いつかれるヒットを許す。8回も続投したが2アウトを取ったところで降板し、結局、1回2安打2四死球で1失点だった。最速も146キロ止まりで、「最初の四球が痛かった。緊張もあったけど、納得いくボールが一球もなかった」と話した。

千葉英和から東京情報大に進み、球速が増すにつれて注目度がアップしてきた。しかし、まだ荒削りで好不調の波も大きい。この日は11球団のスカウトが視察をしたが、北海道日本ハムの熊崎スカウトは「もともと調子の波がある印象だけど、今日は悪い方が出てしまっていた。良い時にはもっと球の勢いがあるから」と話した。

試合もサヨナラで敗れ、第3代表決定トーナメントへと回る。坂巻投手は「力のある強い直球が武器なので、それを投げ込めるように調整したい」と話した。

日本ハムの熊崎スカウトは「もともと調子の波がある印象だけど、今日は悪い方が出てしまっていた。良い時にはもっと球の勢いがあるから」と話した。

スタンドでは最速152キロ左腕を11球団のスカウトが視察。坂巻にとっては格好のアピールの場だったが、直球の平均値は140キロ台中盤で、150キロ台は投じた31球中、1球もなかった。「力のある強い直球が武器なので、それを投げ込めるように調整したい」と今後の巻き返しを誓った。