9年ぶり7度目の甲子園出場を果たした東筑(福岡)の最速147キロ右腕・深町光生投手(3年)が、甲子園練習3日目に甲子園の土を踏んだ。チームは練習開始前、熊本地震の被災者に黙とうをささげ、被災地への思いを胸に夢の舞台へと臨む。
九州への思いを込めた黙とう
第108回全国高校野球選手権大会の甲子園練習第3日、この日最初にグラウンドへ登場したのが東筑ナインだった。練習開始前、監督、選手らが整列すると、7月28日に発生した令和8年熊本地震を悼んで全員で黙とうをささげた。山下聖士監督(45)は「我々も隣の県、同じ九州としてという思いは大事ということで、黙とうから入ろうという話をしました」と話した。練習中に震度3か4ほどの揺れを感じていたといい、「追悼の意という思いで同じ九州として黙とうから入ろうという話はしました」と明かした。
深町光生投手も「熊本で地震があって、亡くなられてしまわれた方々もいる。被災された方々や友達たちに元気を届けられればという気持ち」と思いを明かした。自身も震災時には揺れを感じたといい、「あまり体験したことのなかった揺れでした。元気を届けようという思いです」と、甲子園での活躍を誓った。
マウンドの傾斜を確認
初の甲子園のグラウンドに立った深町投手は「楽しみではありましたし、本当に夢の舞台。今日を待ちわびてました」と心を躍らせた。そして実際にマウンドを確認すると、「ブルペンとマウンドの傾斜がちょっと違うというのを聞いていました。ブルペンの方がちょっと高くて、マウンドの方がちょっと低いというのは聞いてたので、それを確かめられました。本当にちょっとマウンドの方が低かったので、ギャップは確認はできました」と、事前情報を実際のマウンドで確かめた。
甲子園のマウンドで投球練習を行うなど調整した深町投手は「まだ観客が入っていないのでわからないですが、投げやすかったです。試合の時は力まないように調整できたらと思います」と、本番への感触を語った。
初戦は同じ九州の神村学園
今大会、東筑は第2日第1試合で同じ九州の神村学園(鹿児島)との対戦が決まった。センバツを経験して優勝候補にも名前の挙がる相手だが、深町投手は「バッター1人1人が本当にレベルスイングで、三振が少ない。打たせて取るしかないと思う」と話す。その上で「相手はどこであれ自分たちのプレーをいかに100%出せるかが課題となってくると思うので、100%を出し切れるように頑張りたいと思います」と誓った。
九州対決となる試合で、いずれにしても被災地に元気を届ける試合にする。東筑のエースが全力でのプレーを見せる。
【深町 光生】 プロフィール
- 氏名:深町光生
- 所属:東筑高校(3年)
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速147キロの直球を武器とする、9年ぶり7度目の甲子園出場を果たした東筑のエース右腕。進学校らしく、マウンドの傾斜まで冷静に確認するなど状況把握に長ける。打たせて取る投球で相手打線を封じ、同じ九州の被災地に元気を届ける投球を目指す。














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